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2024/4/05
地元の人が今日も食べたい「マルエフめし」
今回、“マルエフめし” を求めて訪れたのは、広島市中区にある「よしもり屋」。
お店は、中四国地方最大の繁華街である流川にある、ここは夕方を過ぎると広島で働く
ビジネスパーソンや、旅行客など多くの人が行き交い活気を見せる街。
食事処を探す人々を、地元が広島な店主がお出迎え。
地場の食材を使ったまだ知らない広島グルメで乾杯してみよう。
2013年にオープンした「よしもり屋」は、中四国最大の繁華街にあり、その中でも街を行き交う人々の流れの中心にお店を構える。木目調に統一され、落ち着いた空間が、地元の人もそうじゃない人も暖簾をくぐりやすくし、やさしい雰囲気がここの第一印象。
「県外の方も来やすいようにと、メニューには広島の名物料理と地場のものを使った料理をたくさん入れています。そして地場のものを、地元の人にもあらためて味わってもらいたい。」
と語る、店主の矢熊さん。
「僕たちと話して広島気分をもっと味わってもらいたいと思い、オープンキッチンにしています。一度来ていただいたお客さんがもう一度来ていただき、友達になったりすることもあります(笑)。」と矢熊さん。
人との関わりも大切にしている「よしもり屋」。カウンター席の壁には数えきれない名刺が飾られており、いろんな地方から訪れたお客さんが残していくとのこと。
「お客さんは20〜50代、地元のサラリーマンが中心だけど、県外からの旅行客や出張で広島に来た方も最近多いですね、遅い時間なんかは近くの同業が仕事終わりなんかに来てくれます。」
「よしもり屋」が大切にしているのは、居心地のよさ。
「着飾らずに落ち着いてご飯を食べてもらって、ゆっくり飲んでもらって」
これが、このお店のモットーとのこと。
まずいただいた地場のものは「広島菜漬け」と「がんす」。がんす……?!
矢熊さんに聞くと「がんす」という名前の由来は方言からきているとのこと。「〜です、〜ます」などの意味がある「〜がんす」は丁寧な場で使用する方言らしい。
白身魚のすり身をふっくら揚げたこのメニュー。正直、名前が気になり注文した一品ではあるが、うまい……!
「よしもり屋」には様々な広島名物があるけれど、イチオシの「マルエフめし」はあなごの一夜干し。
「広島といえば牡蠣が有名だけど、あなごも名物のひとつなんですよ。牡蠣を養殖する環境が、あなごを育てるんです。餌が豊富な牡蠣筏の海底にあなごが集まってくる。あなごは昔から名産なんですよ。」
なるほどこれは、誰かに話したい。
「うちで提供しているあなごは一夜干しにして、旨味を出します。刻みわさびと生姜を添えているので、是非つけて食べてみてもらいたいです。味が足りないときは島根の醤油もおすすめです。」
刻みわさびでピリッといただき、生姜と醤油でさらにあなごの旨みを感じているうちに一皿ぺろっといってしまいそう。
「ビールにはこだわっていて、昔は季節ごとに変えたりしていました。そのくらいオープン当時からこだわりは持っていたからこそ、マルエフが出ると知ったときは、すぐに入れようと思いましたね、すぐに。」
「あなごの一夜干しはあっさりしているので、口当たりがやわらかくて味わいがマイルドなマルエフとの相性がいいんです」と語る矢熊さん。
広島料理との相性はばっちりで、最近は女性のお客さんからの人気も高いらしい。
グラスは、気泡がつかないよう丁寧に手洗い。7:3の比率で、クリーミーな泡になるよう注いでもらえるのが魅力。
「地元の若い人の中には、地元の名物を知らない人もいるんです。大切にされてきた広島名物や地場のものを知ってもらいたい、大切にしてもらいたいです。」
矢熊さんが料理の腕を振るう理由がここにあった。
広島の食を次の世代へと繋いでいく「よしもり屋」で、さぁ、一杯。
よしもり屋
住所:広島県広島市中区流川町5-19 カサブランカビル1F
TEL:082-246-8616
営業時間:(日曜〜木曜)18:00〜23:30(金曜〜土曜)18:00〜25:00
定休日:月曜日