料理がおいしいのは当たり前。
それ以上に「つながりのあるお店」でありたい。

GoriMasaに行ったら、いい意味での “裏切り” を何度も感じるはずだ。まずは店名からは想像できないほどのオシャレな内装に目を奪われる。

「お店の名前は僕のあだ名に由来しているんですけどね（笑）。そういうギャップを楽しんでいただきたいなと思うんです。ふざけたお店かなと思ったらオシャレ、カジュアルに食べようと思ったら本格的、高いと思ったらリーズナブル、とか。そういうお店って、一度行ったら忘れないじゃないですか」

また、オーナーの岡田さんやスタッフの方々の雰囲気も、想像以上にフレンドリー。

「僕自身が、お店をやってることがすごく楽しいんですよね（笑）。プライベートと仕事の境目がないくらい、ほとんど休みなくお店に出ています。だからお客さんにも楽しんでほしいし、うちに来たらリラックスして料理とお酒を楽しんでほしい」

もちもち具合が絶品の自家製生地ピザ。
とろり半熟卵を崩して、いただきます。

パスタからお肉料理、アラカルトまで、さまざなメニューがあるなかでも、おすすめはピザだ。自家製の手作り生地を使っていて、そのもちもちの食感がたまらない。

「今日お出ししたのは、ベーコンと半熟卵のビスマルクです。まぁ普通のピザですよ」

と、料理がおいしいのは当たり前、を貫く岡田さんはそこまで多くを語ってくれないものの、何よりちゃんと“生地がおいしい” 本格ピザなのだ。

ピザは、友だち同士や恋人同士でシェアして食べられるのもいい。自然と「これおいしいね！」「生地もちもちでやばい！」なんて会話も広がる。

GoriMasaの料理には、そんな明るい会話が生まれたり、みんなが元気になれる要素がたくさん詰まっている。

「この店を立ち上げる前まで働いてたところでは、コース料理とかもやっていたんです。コースを楽しんでいただくのも素晴らしいんですが、どうしても回転率や時間の計算が切り離せなくなる。逆に今はお客さんとのつながりやコミュニケーションを大切にしているので、好きに頼んでいただき、ゆったり飲んでいただくスタイルです。なんと言っても朝までやってますから（笑）」

口のなかで2つの「おいしい」が広がる！
新しい扉が開いたピザ&ビール

ピザとビールの組み合わせが最高なんて、なにを今さらとツッコみたくなるかもしれない。

でも、GoriMasaでいただいた自家製ピザとマルエフは、これまでのピザ&ビールのイメージを変える、多幸感に溢れる組み合わせだ。

お互いの力強さで勝負するのではなく、口のなかで見事においしさが掛け算される。

「最初は飲みやすいビールだなっていう印象だったんですが、今は料理に合うっていうのが1番のポイントですね。女性のお客さんも多いんですけど、マルエフはまろやかでおいしいっていう声をよく聞きます」

おいしいとか驚きは当たり前。それ以上に、せっかく来てもらったお客さんとのつながりを大切にしていきたいという岡田さん。嬉しい瞬間は「1週間以内にまた同じお客さんが来てくれたとき」だそう。

友だちの家に遊びに行くようにひとりでも気軽にいけて、出てくる料理はどれも絶品。そんなお店、チェックしない理由がない。