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2023/3/30
仕事帰りに食べたい理想的「マルエフめし」
今回、“マルエフめし” を求めて訪れたのは、
東京・赤坂見附にある「炬屋-EISHIN-」。
大将の田さんみずから足を運んで
縁を結んだ生産者の魅力を伝えるべく、
西日本を中心に各地から新鮮な食材を取り寄せている。
魚や野菜は高知県から、
また日本酒は佐賀、兵庫、高知、山口の蔵で
オリジナルの酒造りも行なっている。
名物でもある焼き鳥は、秋田の比内地鶏を採用していて、
さばきから串打ちまでこだわり抜く。
炬屋(かがりや)の「炬」は、こたつ(炬燵)の「こ」に由来しているという。つまり、焼き鳥とビールをゆったり楽しむにはぴったりのコンセプトというわけだ。
店内に入ると、職人の手さばきが目の前で見られるカウンターについ吸い込まれそうになる。目の前にはさまざまなお酒の銘柄や一升瓶が目に飛び込んできて、お酒への強い情熱がひしひしと感じられる。
「お料理ももちろんですが、日本酒も自慢のひとつです。4つの蔵に絞って、一部蔵元での酒造りにも参加しています」
と、大将の田さん。
これまでの経験上、日本酒にこだわりがあるお店は、ビールにも抜かりがない。「炬屋-EISHIN-」も例に漏れず、技術が認められた名店ならではのビアサーバー「ボールタップ」のマルエフが楽しめる。
「炬屋-EISHIN-」に来たら、新鮮な魚料理や野菜の焼きものも気になるところだが、やはりカウンター越しに「火」を見てしまうと、香ばしい香りとともに一気に「焼き鳥モード」になってしまう。
「うちの焼き鳥は、近火で強火、というのが特徴ですね。少し珍しいと思います。僕が個人的に攻撃的な焼き鳥が好きで(笑)。だから焼き上がりも表面はバリっと仕上がっているのに、中はふわふわでジューシー。それが比内地鶏との相性もいいんですよ」
使っているのは、比内地鶏の雌。熟練の技で近火×強火をコントロールしながら、しっかり肉質の柔らかさを活かしたタイミングで仕上げていく。
この日は、ねぎま、つくね、皮、せせり、ぼんじり、レバーのオールスター。いずれもひと口めは大将の言葉どおり “攻撃的” な旨さが押し寄せて来る。そして噛み締めていくほどに、柔らかい肉本来の旨みが口いっぱいに広がる。たまらない……。
次に、添えてある焼き野菜のおいしさにも驚かされる。皮付きレンコンと、長芋。これらがいいアクセントになり、次の焼き鳥をいただくペースも上がっていく。
確かにこれは、一緒にビールが飲みたくなる。
そのおいしさに惚れ、マルエフ(アサヒ生ビール)を入れているそうだ。
「野球が好きなんでよくピッチャーに例えるんですが、マルエフは右のオーバースロー。ストレートにズドンっとおいしさに向き合ってるのがいいですよね。地に足が着いているとも言えますし、ビールらしいビールだなと思います。だからうちの焼き鳥とも相性がいいんですよね。しっかりと味わいがあるもの同士ぶつかりあって、いい相乗効果が生まれる」
さらに、4つの注ぎ方が選べるという点にも注目したい。
マルエフ本来の味わいが楽しめる「シャープ注ぎ」、まろやかな味わいがより引き立つ「マイルド注ぎ」、クリーミーな泡だけが楽しめる「ミルコ注ぎ」。ここにオリジナルの「炬屋謹製 一発注ぎ」という、他店では見られない一杯があるというから頼まないワケにはいかない。
「一発注ぎは、小さいグラスを使った、炭酸を逃さない “泡なし” の一杯です。苦味がなく注ぎたてのおいしさが詰まっていますので、ビールが苦手という方でも楽しんでいただけると思います。もちろんビールがお好きな方はグイッと喉の奥で旨みを感じていただきたい」
ついついお酒が進んでしまう絶品焼き鳥と、4つの注ぎ方が楽しめるビール。
ついゆったり長居してしまう、炬燵(こたつ)のような居心地の良さは間違いなし。
仕事でお世話になっている人との労いや、いつも頑張っている自分への癒しのため。なにかと都合をつけて赤坂まで足を運びたくなる名店だ。
炬屋-EISHIN-(かがりや えいしん)
住所:東京都港区赤坂3-17-7門田ビル2F
TEL:03-6441-2858
営業時間:ランチ11:30〜14:00、ディナー17:30〜23:30
定休日:日曜・祝日