*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。
2023/8/17
約40年にわたって愛され続ける「マルエフめし」
今回、“マルエフめし” を求めて訪れたのは、
熊本の中心市街地・銀座通りにある
ビアレストラン「オーデン」。
佇まい、フードやドリンクのラインナップ、
そして──漂う雰囲気。
一分の隙もなくすべてにおいて
ビールの本場・ドイツの風情が満載のビアレストランで、
さぁ、一杯。
オープンは1985年。熊本市内きってのビジネスエリアであり繁華街としても人気の銀座通りでビジネスマンをはじめ多くの人の胃袋と心を満たしてきた「ビアレストラン オーデン」。
先代からドイツ語で「森」を意味するこのお店を引き継いだ二代目・村山二郎さんは、創業当時の話をこう振り返る。
「そもそも熊本市とドイツのハイデンベルク市が友好都市であることも関係してか、お店を立ち上げる際、当時の日本ではまだ珍しかったビアホールを作ろうと考えたようなんですが、依頼を受けた内装業者さんもビアホールがどんなものなのか想像できない。そこで父は、工事関係者を連れてドイツへビール旅に出かけ、さんざん飲んで遊んで、そこで得たアイデアを業者さんと一緒にカタチにしたといっていました(笑)」
これぞ、まさに本場仕込み。
多くの飲食店が立ち並ぶ人気の繁華街で、このビアレストランが38年にわたって愛され続けるワケは、そんなところにもあるのかも。
ビールの本場の息吹を感じさせる「オーデン」の人気のフードメニューといえば、当然、ハムやソーセージをはじめとしたドイツの定番肉料理の数々。
「ハムやソーセージはお店でも作っていますし、兄が加工工場を経営しているので、そこからも仕入れています。創業当時から続くメニューであるドイツの家庭料理『アイスバイン』も人気です」
肉料理に使う香辛料はドイツから仕入れた本場のもの。「前足に比べて旨みが濃い」といわれる豚の後ろ足のスネを香味野菜とともに低温で6時間かけて煮込む「アイスバイン」は、あまりの人気ぶりから作るのが追いつかず、調理の作業工程を変えたほどなのだとか。
ハーブやスパイスの効いたソーセージ、ほろりとほどけるような口当たりと最適な塩加減で仕上げられたアイスバイン……これがビールに合わないわけがない。
肉の旨みと塩分を口に馴染ませたら、豪快にマルエフを。気分はもう、すっかり本場・ドイツ。
「オープン当初、お店で提供するビールを選ぶときに、いろいろなメーカーのビールを目隠しで“もう一杯飲みたいのは?”って、いわゆる利き酒をやったようなんです。そのときに選んだのがアサヒのビールで。そのなかでもマルエフへは相当に惚れ込んだようですね」
注ぎは、いわゆる二度注ぎ。
「二度注ぎにもいくつかのスタイルがあるんですが、うちは先代から受け継いだ“自分がもう一杯飲みたくなる味わい”。自分が心の底からおいしいと感じるビールをお客さんにも提供したい。スタイルというか、これはこだわりですね」
「料理にも内装にもこだわってはいますが、なによりもお客さんに喜んでもらえることをモットーにしています。ドイツのビアホールって、親子三代で経営してて、お客さんも親子三代なんてお店も少なくない。うちも、そんなお店を目指してて」と村山さん。
テーブルの幅を狭く設定するなど、お客さん同士のコミュニケーションを促す工夫も随所に凝らされた「オーデン」。
ドイツのビアホールは未体験でも、このお店なら本場仕込みのビールと料理、そして笑顔に出会えるはずだ。
オーデン
住所:熊本県熊本市中央区下通1-9-8 銀座ビル1F・2F
TEL:096-325-9230
営業時間:(日、火〜木)11:00〜23:00[L.O.22:30]、(金、土、祝祭前日)11:00〜24:00[L.O.23:30]
定休日:月曜 ※月曜が祝祭日の場合は、翌火曜定休