昨年の連結決算の概要は、ビール社単体の減収がございましたが、飲料と食品事業の増収に加えて、国際事業でシュウェップス・オーストラリアの通期寄与などもあり、トータルで170億円増収の1兆4,895億円となりました。
営業利益につきましては、ビール社単体の増益に加えて、飲料、食品、国際の全事業において増益となり、トータルでは前期比15.2%増益の953億円となりました。
営業外損益については、金融収支は前年の青島ビールからの配当金が、持分適用で消去されたことなどにより8億円悪化しております。
一方持分法投資損益は、昨年はその殆どが中国の康師傅飲品社によるものでしたが、本年より青島ビールの2009年10月から2010年9月までの持分が加算されたことなどにより、13億円増益の98億円となりました。
その他の収支は、前年の「シュウェップス社向け貸付金」の為替差益がなくなったことなどにより26億円悪化し、営業外損益全体では20億円の減益となりました。その結果、営業利益の増益幅が縮小し、経常利益は106億円増益の1,011億円となっております。
特別損益につきましては、康師傅飲品社の株式の一部売却による売却益を323億円計上しておりますが、西宮工場閉鎖決定に伴う損失198億円やのれん等の減損損失136億円の計上などにより、前期比62億円悪化致しました。その結果、税引前利益は44億円増加し、法人税や少数株主損益の差引きにより、当期純利益は、54億円増益の531億円と、10期連続で過去最高益を更新しております。