未成年者みせいねんしゃ の飲酒いんしゅは、「未成年者飲酒禁止法みせいねんしゃいんしゅきんしほう」という法律ほうりつで禁止きんしされています。この法律ほうりつは、大正たいしょう11年ねん（1922年ねん）に公布こうふ・施行しこうされました。世界せかいでも、未成年者みせいねんしゃの飲酒いんしゅは多おおくの国くにが禁止きんししており、日本にほんよりも前まえに法律ほうりつを制定せいていした国くにとして、アメリカ（1850年ねん）やイギリス（1877年ねん）があります。なお、未成年者みせいねんしゃの年齢ねんれいは、国くにによって異ことなります。

「未成年者飲酒禁止法みせいねんしゃいんしゅきんしほう」は、アルコールの害がいから未成年者みせいねんしゃを守まもるための法律ほうりつです。 “未成年者みせいねんしゃはお酒さけを飲のんではいけない”というだけでなく、親おやは子こどもの飲酒いんしゅを止とめなければならない、販売店はんばいてんや飲食店いんしょくてんは未成年者みせいねんしゃにお酒さけを売うったり、飲の ませたりしてはいけない、ということが 定さだめられています。

• ■20歳さいになっていない人ひとは、お酒さけを飲のんではいけません。
• ■親おやや親おやの代理だいりをする人ひとは、未成年者みせいねんしゃがお酒さけを飲のむのを止とめなければなりません。
• ■お酒さけを売うっているお店みせや飲食店いんしょくてんでは、未成年者みせいねんしゃにお酒さけを売うったり、飲のませたりしてはいけません。
• ■お酒さけを売うっているお店みせや飲食店いんしょくてんでは、未成年者みせいねんしゃではないかどうか、年齢ねんれいの確認かくにんをしなければなりません。
• ■未成年者みせいねんしゃがお酒さけを飲のんでも止とめない親おやや、未成年者みせいねんしゃにお酒さけを売うったお店みせの人ひとからは、罰金ばっきん（５０万円以下まんえんいか）をとります。

法令番号ほうれいばんごう：大正たいしょう11年法律第ほうりつだい20号ごう
公布年月日こうふねんがっぴ：大正たいしょう11年3月30日（大正たいしょう11年4月1日施行しこう）

改正かいせい　昭和しょうわ22年12月22日法律第ほうりつだい223号ごう
改正かいせい　平成へいせい11年12月8日法律第ほうりつだい151号ごう
改正かいせい　平成へいせい12年12月1日法律第ほうりつだい134号ごう
改正かいせい　平成へいせい13年12月12日法律第ほうりつだい152号ごう

第一条だいいちじょう 　満二十年まんにじゅうねんニ至いたラサル者ものハ酒類さけるいヲ飲用いんようスルコトヲ得えス

２ 未成年者みせいねんしゃニ対たいシテ親権しんけんヲ行おこなフ者若ものもしくハ親権者しんけんしゃニ代かわリテ之これヲ監督かんとくスル者未成年者ものみせいねんしゃノ飲酒いんしゅヲ知しリタルトキハ之これヲ制止せいしスヘシ

３ 営業者えいぎょうしゃニシテ其そノ業態上酒類ぎょうたいじょうさけるいヲ販売又はんばいまたハ供与きょうよスル者ものハ満二十年まんにじゅうねんニ至いたラサル者ものノ飲用いんようニ供きょうスルコトヲ知しリテ酒類さけるいヲ販売又はんばいまたハ供与きょうよスルコトヲ得えス

４ 営業者えいぎょうしゃニシテ其そノ業態上酒類ぎょうたいじょうさけるいヲ販売又はんばいまたハ供与きょうよスル者ものハ満二十年まんにじゅうねんニ至いた ラサル 者ものノ飲酒いんしゅノ防止ぼうしニ資しスル為年齢ためねんれいノ確認其かくにんそノ他たノ必要ひつようナル措置そちヲ講こうズルモノトス

第二条だいにじょう　満二十年まんにじゅうねんニ至いたラサル者ものカ其そノ飲用いんようニ供きょうスル目的もくてきヲ以もっテ所有又しょゆうまたハ所持しょじスル酒類及其さけるいおよびそノ器具きぐハ行政ぎょうせいノ処分しょぶんヲ以もっテ之これヲ没収ぼっしゅうシ又またハ廃棄はいき其そノ他ほかノ必要ひつようナル処置しょちヲ為なサシムルコトヲ得え

第三条だいさんじょう　第一条第三項だいいちじょうだいさんこうノ規定きていニ違反いはんシタル者ものハ五十万円以下ごじゅうまんえんいかノ罰金ばっきんニ処しょス

２ 第一条第二項だいいちじょうだいにこうノ規定きていニ違反いはんシタル者ものハ科料かりょうニ処しょス

第四条だいよんじょう 　法人ほうじんノ代表者又だいひょうしゃまたハ法人若ほうじんもしくハ人ひとノ代理人だいりにん、使用人其しようにんそノ他たノ従業者じゅうぎょうしゃガ其そノ法人又ほうじんまたハ人ひとノ業務ぎょうむニ関かんシ前条第一項ぜんじょうだいいっこうノ違反行為いはんこういヲ為なシタルトキハ行為者こういしゃヲ罰ばっスルノ外其ほかそノ法人又ほうじんまたハ人ひとニ対たいシ同項どうこうノ刑けいヲ科かス