ビールやワイン、日本酒など、世の中には実にたくさんの種類のお酒があります。これらのお酒に共通することは、「アルコール」という成分が入っていることです。
お
酒のアルコールはエチルアルコールです。 「エチルアルコール」は慣用名で、「エタノール」は国際化学命名法の呼び名です。
理科の実験で使うアルコールランプのアルコールは、燃料用
アルコール[メチルアルコール(メタノール)や、メチルアルコールとエチルアルコールの
混合
アルコール]です。メチルアルコールは、
毒(法律では「劇物」という分類に指定されています。)ですので飲むことはできません。
お酒を飲
むと“酔う”のは、このアルコールの
働きによるものです。体の中でアルコールが分解されて消えてしまうまで、“酔った状態”は続きます。また、アルコールには、飲み続けると、飲まずにはいられなくさせてしまう性質があります。これを「依存性」といいます。
発酵とは、微生物の働
き(微生物が持っている酵素の働き)で、
糖分やタンパク質を分解し、アルコールなど人間にとって有益な物質を作り出す反応
のことです。お
酒にふくまれるアルコール分は、酵母箘が糖分を分解することによって生まれます。
微生物の働きである発酵作用を応用して、人間の生活に有用な飲食品、すなわち、お酒、みそ、醤油などを造る手段のことを「醸造」といいます。酵母を利用した醸造・発酵食品には、以下のようなものがあります。