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図書室 調べてみよう。

Cお酒は、20歳未満にどんな影響をあたえるの?

からだこころ一番いちばん発育期はついくきで、どもから大人おとなかう大切たいせつ時期じきにおさけむと、からだにもわる影響えいきょうます。20歳未満はたちみまん飲酒いんしゅ禁止きんしされているのは、このためです。

若い時期からお酒を飲み続けることでひき起こされる悪い影響について、みてみましょう。

  • 1.体への影響
  • 2.心への影響
  • 3.社会への影響
  • 4.アルコール依存症

@からだへの影響えいきょう

なが期間きかんにわたっておさけをたくさんみすぎると、からだのさまざまなところに影響えいきょうをおよぼします。

のう細胞さいぼうをこわします

のう成長せいちょうしている時期じきにおさけむと、のうはたらきがわるくなり、記憶力きおくりょく判断力はんだんりょく思考力しこうりょく意欲いよく低下ていかこります。さらに、アルコールがのう細胞さいぼうをこわし、のうがちぢんでしまう危険きけんがあります。のうたいするアルコールの影響えいきょうは、20歳未満はたちみまんとくつよいことがられています。

ほね成長せいちょう影響えいきょうします

成長期せいちょうきにおさけむと、身長しんちょう体重たいじゅうびがわるくなったり、ほね成長せいちょうおくれたりします。成長期せいちょうきは、ほねがどんどんふとくなったりおおきくなったりして成長せいちょうする時期じきです。この時期じきにおさけ大量たいりょうむと、成長せいちょうおくれる原因げんいんとなります。

肝臓かんぞうへの影響えいきょう

からだはいったアルコールは、大部分だいぶぶん肝臓かんぞう二酸化炭素にさんかたんそみず分解ぶんかいされてから体内たいないをめぐり、最終的さいしゅうてきに、尿にょうあせいきとして体外たいがいていきます。おさけをたくさんむと、肝臓かんぞうやすみなくはたらつづける結果けっかとなります。また、アルコールのりょう肝臓かんぞう処理能力しょりのうりょくえてしまうと、アルコールが肝臓かんぞう素通すどおりして、ほか臓器ぞうきあく影響えいきょうをおよぼすことになります。

成長期せいちょうきにある20歳未満はたちみまんは、アルコールを分解ぶんかいする肝臓かんぞうはたらきが、まだ未完成みかんせいです。アルコールを分解ぶんかいするはたらきも十分じゅうぶんではありません。
分解ぶんかいするはたらきは、ひとからだなかにもともとそなわっている「酵素こうそ」とよばれるものによります。

さけむと、大人おとなにくらべて短期間たんきかんで、さまざまな臓器ぞうき病気びょうき原因げんいんとなる危険性きけんせいたかくなります。急性きゅうせいアルコール中毒ちゅうどくになりやすいのも、そのためです。

Aこころへの影響えいきょう

20歳未満はたちみまんは、こころ成長せいちょうしている途中とちゅうです。人格じんかく形成けいせいされる重要じゅうよう時期じきにおさけつづけると、むずかしいことやつらいこと、がまんすることなどを、さけるようになってしまいます。

学習意欲がくしゅういよく

勉強べんきょう必要ひつよう集中力しゅうちゅうりょく記憶力きおくりょく低下ていかして、勉強べんきょうする気持きもちがなくなってしまいます。

ゆめ希望 きぼう

自分じぶん将来しょうらいゆめ実現じつげんすることを、かんがえられなくなってしまいます。

こころ成長せいちょう

体験たいけんとおして自分じぶん他人たにん感情かんじょうかんがえ、おもいやるちからよわくなってしまいます。また、経験けいけんのない困難こんなん事態じたい出会であったときには、それをりこえていくことでられる、こころ成長せいちょうまってしまいます。

性格せいかく変化へんか

おこりっぽくなったり、自己中心的じこちゅうしんてき性格せいかくわったりしてしまいます。

B社会しゃかいへの影響えいきょう

事件じけん事故じこ交通事故こうつうじこなど)

わかいうちからおさけはじめたひとほど、おもいがけない事件じけん事故じこなどにきこまれることがおおいといわれています。また、他人たにんたいして暴力的ぼうりょくてきになることもあるため、事件じけんこしてしまうケースもおおいとされます。

学校問題がっこうもんだい怠学たいがく成績不振せいせきふしん中退ちゅうたいなど)

さけむと学習意欲がくしゅういよくうしなわれ、「成績せいせきがってしまう」、「授業じゅぎょうをさぼってしまう」など、学校生活がっこうせいかつ問題もんだいます。

非行問題ひこうもんだい暴力行為ぼうりょくこういなど)

集団しゅうだん不良行為ふりょうこういはたらいたり、校内暴力こうないぼうりょく家庭内暴力かていないぼうりょくなどをこしたり、危険きけん行動こうどう歯止はどめがきかなくなります。また、夜中よなか出歩であるくようになり、非行ひこうにつながりやすくなります。

Cわかひとの「アルコール依存症いぞんしょう

さけはじめる年齢ねんれいわかいほど、おさけまずにはいられなくなってしまう病気びょうき、「アルコール依存症いぞんしょう」にかかりやすいといわれています。20歳未満はたちみまんは、からだこころ成長せいちょう最中さいちゅうにあり、まだ十分じゅうぶん完成かんせいされてはいません。がまんすることの大切たいせつさについて、時間じかんをかけてまなんでいく時期じきでもあります。そのような20歳未満はたちみまん時期じきにおさけはじめると、そのりょう自分じぶんでおさえることができなくなります。そのため、たくさんみすぎてしまい、「アルコール依存症いぞんしょう」になる危険きけんたかくなってしまうのです。

どんな病気びょうきなの?

「アルコール依存症いぞんしょう」とは、一言ひとことでいうと、おさけをどうしてもまずにはいられなくなってしまう病気びょうきです。この病気びょうき進行しんこうすると、からだからアルコールがなくなったときに、あせをかいたり、手足てあしがふるえたり、げんかくえたりといったことがこります。それをおさえるために、ふたたびアルコールをんでしまい、最後さいごにはふつうの生活せいかつることができなくなってしまいます。

「アルコール依存症」に一度なってしまうと、完全に治ることはなく、一生「断酒※」を続けなければなりません。※「断酒」とは、お酒を飲まないこと、やめることです。

20歳未満はたちみまんがかかりやすい「アルコール依存症いぞんしょう

習慣的しゅうかんてき飲酒いんしゅはじめてから「アルコール依存症いぞんしょう」になるまでの期間きかんが、20歳未満はたちみまん大人おとなにくらべてみじかいといわれています。大人おとな男性だんせいで15〜20ねん大人おとな女性じょせいで5〜10ねんですが、20歳未満はたちみまんはわずかすうげつ〜2ねんで「アルコール依存症いぞんしょう」になります。20歳未満はたちみまんが「アルコール依存症いぞんしょう」になると、おさけをやめにくく、大人おとなよりも回復かいふくしにくいといわれています。

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