�@お酒さけって何なんだろう？

お酒さけの正体しょうたいは「アルコール」

ビールやワイン、日本酒にほんしゅなど、世よの中なかには実じつにたくさんの種類しゅるいのお酒さけがあります。これらのお酒さけに共通きょうつうすることは、「アルコール」という成分せいぶんが入はいっていることです。

お酒さけのアルコールはエチルアルコールです。 「エチルアルコール」は慣用名かんようめいで、「エタノール」は国際化学命名法こくさいかがくめいめいほうの呼よび名なです。

理科りかの実験じっけんで使つかうアルコールランプのアルコールは、燃料用ねんりょうようアルコール[メチルアルコール（メタノール）や、メチルアルコールとエチルアルコールの混合こんごうアルコール]です。メチルアルコールは、毒どく（法律ほうりつでは「劇物げきぶつ」という分類ぶんるいに指定していされています。）ですので飲のむことはできません。

お酒さけを飲のむと“酔よう”のは、このアルコールの働はたらきによるものです。体からだの中なかでアルコールが分解ぶんかいされて消きえてしまうまで、“酔よった状態じょうたい”は続つづきます。また、アルコールには、飲のみ続つづけると、飲のまずにはいられなくさせてしまう性質せいしつがあります。これを「依存性いぞんせい」といいます。

お酒さけは”発酵はっこう”によって作つくられます

発酵はっこうとは、微生物びせいぶつの働はたらき（微生物びせいぶつが持もっている酵素こうその働はたらき）で、糖分とうぶんやタンパク質しつを分解ぶんかいし、アルコールなど人間にんげんにとって有益ゆうえきな物質ぶっしつを作つくり出だす反応はんのうのことです。お酒さけにふくまれるアルコール分ぶんは、酵母箘こうぼきんが糖分とうぶんを分解ぶんかいすることによって生うまれます。

微生物びせいぶつの働はたらきである発酵はっこう作用さようを応用おうようして、人間にんげんの生活せいかつに有用ゆうような飲食品いんしょくひん、すなわち、お酒さけ、みそ、醤油しょうゆなどを造つくる手段しゅだんのことを「醸造じょうぞう」といいます。酵母こうぼを利用りようした醸造じょうぞう・発酵はっこう食品しょくひんには、以下いかのようなものがあります。

目次もくじ

• �@お酒さけって何なんだろう？
• �Aお酒さけに酔ようと、どうなるの？
• �Bお酒さけを飲のみすぎると、どうなるの？
• �Cお酒さけは、20歳未満はたちみまんにどんな影響えいきょうをあたえるの？
• �D急激きゅうげきに多量たりょうの飲酒いんしゅをすると、どうなるの？
• �E20歳未満はたちみまんの飲酒いんしゅを禁止きんしする法律ほうりつって？
• �Fお酒さけの強つよさ弱よわさは、人種じんしゅによって差さがあるの？