グループ経営の課題  

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2007年 アサヒビール決算説明会

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2007年の総括

2008年の事業方針

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グループ経営の課題

以下コメント参照下さい
こうした着実な成果をあげた一方で、十分な結果を残せなかった課題について、ご説明したいと思います。
先ず、ビール類の成長戦略の未達については、発売20周年を迎えた「スーパードライ」のブランド指標の向上や発泡酒の新商品「スタイルフリー」のヒットにより、ビール類の販売数量は7年連続のトップシェアを維持いたしました。しかしながら、主に新ジャンルで十分なご支持を頂けなかったことなどにより、残念ながら当初の計画を達成することはできませんでした。

もうひとつの課題は、主に原材料の高騰による飲料や国際事業の収益性の低下であり、アサヒ飲料社と韓国のヘテ飲料社は、果汁などの原料高に対して十分な価格転嫁ができなかったことや、競争激化の中で積極的な販促投資を実施したことなどにより、残念ながら収益性が低下いたしました。

こうした世界的な原材料高の影響は、本年以降も継続することが予想されます。
そのため、最大の収益源であるビール類については、本年3月から価格改定を実施致します。
当社は、高品質な商品を安定的に供給していくために、生産性の向上をはじめとして全社全部門での効率化に努めております。
しかしながら、昨年来、アルミ缶や麦芽、副原料などの原材料価格の高騰により、今年のコストアップは、昨年の68億円を上回り120億円程度に拡大することを見込んでおります。
そのため、想定を上回る原材料のコストアップに対しては、自助努力でカバーできない一定の割合について、価格転嫁させていただくことに致しました。