20歳未満の飲酒は法律で禁止されている
当然のことですが、法律で禁止されているため、20歳未満はお酒を飲んではいけません。
また、アルコールには麻酔作用があるので、20歳未満が飲み方や適量もわからず無理に飲むと、急性アルコール中毒を起こしやすいのです。もし、誰かに勧められても、きちんと断ることが大切です。
お酒の上手な断り方
- 1.はっきり「飲まない!」と意志を伝える
「いやだ」という意思をきっぱり相手に示すのが、ベストな方法。それでも、しつこく勧められるときは、その場を去ることもひとつの手段です。また、20歳未満にお酒を勧めると、法律で罰せられることを伝えましょう。 - 2.飲まない理由があることをわかってもらう
「部活動に支障が出るから」、「親と約束しているから」など、自分が大切にしていることを理由に断りましょう。相手を納得させるためには、Webや本などから得た知識を使って説明することも有効です。 - 3.20歳未満の飲酒はいけないと、正論を主張する
20歳未満にとって「飲酒しない」という選択は、法律の上からも当たり前のこと。断っても何も悪くはないのだから、お酒を勧められても、自信を持って反論しましょう。
20歳未満の飲酒は、さまざまな悪影響をもたらす
20歳未満飲酒の悪影響には、「身体的な影響」、「精神面における影響」、「社会性への影響」があります。
身体的な影響
脳の発達に影響する「脳障害」
脳が成長している時期にお酒を飲むと、脳の神経細胞を破壊し、脳萎縮を早くもたらす危険があります。
二次性徴を遅らせる「性腺機能障害」
アルコールが二次性徴に必要な性ホルモンに悪影響を及ぼし、男子はインポテンツなどに、女子は生理不順や無月経になることがあります。
その他の「身体への悪影響」
- 過度の飲酒をすると、アルコールに慣れていないため酔いの程度が強くなり、「急性アルコール中毒」につながりやすい。
- 脂肪肝や肝硬変などの「肝臓障害」をひき起こしてしまう。
- すい炎や糖尿病などの「すい臓障害」をひき起こしてしまう。
精神面における影響
「アルコール依存症」を発症しやすい
最終的に死の危険もある「アルコール依存症」は、飲酒開始年齢が若いほど短期間で発症するケースが多いとされます。特に20歳までは、飲酒に対する自己規制がきかなくなりやすく、その危険性が高まります。
20歳未満は“短期間”で発症!
習慣的な飲酒を始めてから発症するまでの期間
- ・中年男性 … 15〜20年
- ・中年女性 … 5〜10年
- ・20歳未満 … 数ヶ月〜2年!
その他の「精神面への悪影響」
- 集中力が続かず、学習する意欲が低下してしまう。
- 未来思考・未来展望を喪失し、将来についてどうでもよくなってしまう。
- 精神的成長や心理的発達が停止し、人生の幅を狭めていってしまう。
- 怒りっぽくなる、自己中心的になるなど、性格が変わってしまう。
社会性への影響
自分も他人も傷つける、「暴力行為」や「性的非行」
若い時期からお酒を飲み始めた人ほど、不慮の事故に巻き込まれる危険が高いといわれています。また、理性的な行動ができなくなり、性犯罪や危険な性行動などを起こす可能性も上がることがわかっています。
その他の「社会性への悪影響」
- 飲酒運転をしてしまい、交通事故を起こしてしまう。
- 怠学、成績不振、中退など、学校での生活に支障をきたしてしまう。
- 作業能率の低下、無断欠勤の増加など、職場での適応が難しくなってしまう。
- 浪費や借金などの金銭トラブルを起こすようになってしまう。
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