一番少ないのはブロッコリーです。食品の中でもお肉やお魚にはプリン体が多く含まれる傾向があります。実は、プリン体は細胞の核にあり、食品におけるうま味成分とも考えられています。うま味は、プリン体だけでなく、様々なアミノ酸などの要素によって左右されるものです。
赤アマダイとサケは同量です。ちなみに、マアジの干物1回分(60g)のプリン体量は147.5mgです。干物にすると、なぜプリン体が増えるのでしょうか?干物は乾燥によって水分が減り、身がギュッと詰まった分、小さく軽くなっていますが、細胞の核の成分であるプリン体の量が減るわけではありません。そのため、干物になる前と比較すると、少ない量でプリン体が凝縮されている分、干物のほうがプリン体が多く含まれているように見えてしまいます。干物は少ない量でも、栄養分が凝縮されている優れた食品であるとも言えます。
一番少ないのは鶏卵です。なぜ鶏卵のプリン体量は少ないのでしょうか?卵は1粒が1つの細胞です。細胞の核にある核酸からプリン体ができるので、細胞の数が多いほどプリン体の量も増えます。つぶつぶの数が少ないほど、プリン体の量は少ないということですね。同じ卵でも鶏卵は、卵1個につき細胞も1つなので、プリン体はほとんどないとされています。