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初日に続き、Shokoさんの華やかなフレアショーで幕を開けると、13時からは世界一有名 なバーであるリッツ・パリ「Bar Hemingway」のコリン・フィールド氏が登場した。14歳 から「Bar Hemingway」のヘッドバーテンダーになることを決意した同氏が、いかにして 現在のポジションに上り詰めたかを、苦労話やジョークを交えて披露。「すべてのカクテルにはストーリーが必要なんだ。すべての人生にストーリーが必要なようにね」という言葉には、世界中のVIPと接してきた超一流バーテンダーらしい重みと深みが感じられた。
ヨーロッパの5つ星ホテルで経験を積んだイタリア人バーテンダーのジュゼッペ・ギャロ氏は、日本とイタリアの懸け橋になるようなオリジナル・カクテルを披露。日本産ウイス キーや抹茶、柚子ジュースなどの材料とイタリアンベルモット、さらにはスローイングや ソーダサイフォンといった新旧のテクニックを織り交ぜて、4つのカクテルを仕上げた。
15時からは「Bar 保志」の保志雄一氏(写真中)をMC役に、NBA全国バーテンダー技能競技大会優勝経験者である田畑道崇氏(写真左)と耳塚史泰氏(写真右)がフルーツカッティングを披露。「日本のフルーツカッティングの技術は世界一」という保志氏の言葉を裏付けるような、繊細でハイレベルなパフォーマンスが繰り広げられた。普段はなかなか生で目にすることができない技を前に、オーディエンスがかなり前のめりになっていたのが印象的だった。
16時からのアジアン・リーディング・バーテンダーズ、17時からのロンドンスタイル・カクテルは初日と同じプログラムのため、ここではマスタークラスを紹介しよう。マスター クラスはメイン会場とは別のミッドタウンタワー4階で、2日間を通して24クラスが開催された。1クラス50~100名ほどの会場には、有料にもかかわらずほぼ満員の受講者が詰めかけた。各蒸溜所のディスティラーやアンバサダーのセミナー、NYの後藤氏、パリのフィー ルド氏、山田氏と大竹氏2人のチャンピオンによる講義など、バラエティに富んだ興味深い クラスの連続だった。
一方、メインステージの裏では「No.3 スピークイージーバー」と題して、参加者12名限定 のカクテルセッションが行われた。憧れのバーテンダーがすぐ目の前でカクテルやテクニックについて解説してくれる貴重な機会。こぢんまりとした親密なスペースだっただけ に、まるでバーカウンターにいるような雰囲気で質問も盛んに飛び交っていた。
東日本大震災へのチャリティオークションが行われた後、ゲストバーテンダーやショー主催者が登壇し、盛大なクロージングセレモニーをもって「Tokyoインターナショナル・バー ショー2012」は幕を閉じた。実行委員長である岸久氏は「正直に申し上げて、こんなに多くのお客さまに来ていただけるとは思いませんでした。大成功です。来年もぜひよろしくお願いします」と感謝の言葉を述べた。確かに2日間を通して、会場は常に大勢のオーディエンスであふれかえっていた。来年のバーショーでは、どんな驚きが、どんな“fun”が待っているのか!? 今から楽しみでならない。
チャリティーオークション
実行委員長、岸久氏