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サラさんは、テキーラカクテルの可能性のひとつとして、「リム」の存在を挙げてくれた。リムとは「縁」の意味で、グラスの縁に塩や砂糖をつけるデコレーション・テクニックのことだ。日本ではスノースタイルと呼ばれ、マルガリータやソルティドッグなどに使用されている。例えばロンドンでは、マルガリータのリムに普通の塩を使用するのではなく、エセックス州マルドン産の海塩を使うのがポピュラーだとか。バーによっては、チリソルトやスモークソルトなどのオリジナルソルト、塩以外にハーブやスパイスを使ったりもするという。 また「LAB」では、他のバーとの差別化を図るために、自家製のフレイバーテキーラを揃えている。オンメニューにあるのは「カフィアライムの葉」を漬け込んだものと、「レモングラスとチリ(唐辛子)」を漬け込んだものの2種類で、現在も新しいフレイバーを試行錯誤しているとのことだ。 「フレイバーのベースとなるテキーラは、テキーラ独特の風味を残しつつ味わいがブレないことがポイントね。だからウチではホセ・クエルボを使用しているわ」
またテキーラカクテルにアクセントを効かせる存在として、さまざまな副材料が使われていることも目についた。例えばテキーラの原料である竜舌蘭からつくられた「アガベリキュール」や「アガベシロップ」、自家製の「ヴァニラシュガーウォーター」や「ハニーウォーター」などなど。さらにロンドンのバーで定番になっているのが、「エルダーフラワーコーディアル」というハーブ飲料。エルダーフラワー(西洋ニワトコ)を生の状態でシロップに漬け込んだ濃縮液で、イギリスでは伝統的な健康飲料として親しまれている。いずれにせよテキーラカクテルには、ロンドンの「今」を刺激する未知なる可能性がたっぷりと残されているようだ。 日本でテキーラカクテルというと、マルガリータかテキーラサンライズくらいなもの。今後ロンドンのブームが飛び火して、日本にもテキーラカクテルブームが来るかもしれない。
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