女性の方がアルコールの影響を受けやすい
一般的に、女性は男性に比べて、アルコールの代謝が遅いとされています。その理由は、肝臓が小さく、体重も少ない上、酵素活性も弱いためです。さらに、女性ホルモンがアルコールの代謝を抑制することもあり、男性よりも少量のアルコールで、また短期間で、アルコール依存症や肝障害が進展しやすい危険性があります。例えば、男性の場合、3合以上のお酒を15年飲み続けるとアルコール性肝硬変になるといわれていますが、女性はその半分の年数といわれています。
お酒と健康に付き合うため、飲酒は適量にとどめましょう
最近は、女性の飲酒量が増え、重症のアルコール性肝炎患者が増加傾向にあるとの報告もあります。慢性すい炎でも女性は男性に比べて少量の飲酒で短期間に進行することが明らかにされています。また、近年増加傾向にあり問題となっている乳がんについても、飲酒が確実な危険因子としてあげられています。
このように女性の身体はアルコールに対して弱いため、特にお酒との上手なつき合い方が必要なのです。