*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。
ぶどう畑通信
20235
〜余市のぶどう畑から〜
余市での作業工程は積雪の重みによる針金や垣根への雪害を避けるために、緩めていた針金を所定の位置に戻すことから始まりますが、2023年の作業は昨年より8日も早い4月3日より開始しました。今年の雪融けが早いということと昨年の雪融けが遅かったことでこのように大きな差が出ました。
その後も雪が降ることはありましたが、季節の進み方は早く、例年より早い桜の開花になりました。桜の成長と同様にぶどうの活動も早くなりそうです。ぶどうの生育に管理作業が取り残されないように針金を所定の位置にもどし、ぶどうの枝をその針金に固定する作業も急ぎ進めています。
今のところこれから先3か月は平年並みという長期予報ですが、ぶどうの生育が早くなりすぎると遅霜の被害にあう恐れもあります。我々は天候の変化にも注意し、遅霜の恐れがあるときには対応を進めていきます。遅霜対策としていろいろな方法がありますが、当社ではアサヒグループなどが開発したコーヒー粕を使った凍霜害防止剤「フロストバスター」で対応する予定です。もっとも、こういった対策をしなくても良いのが一番いいのですが。
ぶどうの芽はまだ膨らむところまでは行っていませんが、揚水(ようすい)が始まりました。ぶどうの根が水分を吸い上げ始め、昨年剪定したところより水滴が落ち始めました。自然は生きているという事を実感する時です。
山の雪も少なくなり、生物の動きも活発になってきました。ぶどうの芽が膨らんでくるとそれを狙う虫も発生してきます。今年もタイムリーに防除を行い、すばらしいぶどうを育てていきます。どうぞ、よろしくお願いします。
(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)