*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

 
特集 MONTHLY SPECIAL ISSUE
  • 最新号はこちら

舞台は永遠の都、ローマ! 「ニッカ・パーフェクト・サーヴ2016」決勝レポート! NIKKA PERFECT SERVE 2016 @ Roma, Italia

例年にも増して高い技術と感性が求められた「ニッカ・パーフェクト・サーヴ2016」。ウイスキーの味わい、個性を熟知し、栄冠を勝ち取ったのは?

「Back to Basic」〜改めて問われる“一期一会”の精神。

「Omakaseコンテスト」は例年通り、3人のジャッジがバーのゲストに扮し、ファイナリストに様々なオーダーを突きつける。ジャッジはそれぞれが役割を持ち、時には単独のゲストとして、時には同じグループの仲間として直球や変化球を繰り出すのだ。

今年変わったのは、副材料についてのルールだ。昨年までファイナリストはホームメイドのビターやシロップを自由に持ち込むことができたが、今年使えるのは5種の指定ウイスキーと会場のバーステーションにある副材料だけ。バーツールは自身のものを使って良いが、グラス類はそこにあるものを使う。

個性的、時には奇抜ともいえる副材料に頼ってインパクト重視でカクテルをつくるのではなく、極めてベーシックな材料とシンプルなグラス使ってカクテルをサーブし、ゲストに心地よい時間と空間を提供することが求められる。これまで以上にニッカの持つ個性豊かなウイスキーひとつひとつの味や特徴に向き合い、いかに目の前のゲストのために心をこめて最高の1杯をつくるか、パーフェクトサーブの柱である“一期一会”の精神が問われるのだ。

『これからウイスキーの試飲会に行くので、テイスティングに影響しないカクテルを』
『デザート代わりに、飲むパネトーネ(イタリアのドライフルーツを使ったケーキ)みたいなカクテルをつくって』
『イタリアのスポーツカーのようなヴィヴィッドで鮮やかな赤いカクテルを』

ファイナリスト達は、ゲスト(ジャッジ)からオーダーを受けてドリンクをつくる。3人のゲストに偏りなく目配りしてコミュニケーションをとりながら、制限時間15分でドリンクの提供を終えなければならない。日頃、バーテンダーとして鍛錬を重ねているファイナリストたちだが、緊張感あふれるセッションが続いた。

優勝は、ポーランド代表のトマス。

集計の結果、総合優勝に輝いたのは、ポーランド代表のトマス。「Omakaseコンテスト」での自然なサービスもさることながら、高い評価を得たのはマリトッツォにあわせたカクテル。コク豊かな生クリームにあわせて「ニッカ カフェグレーン」や「ニッカ カフェモルト」を使うファイナリストが多い中、彼は「シングルモルト宮城峡」をチョイスした。そこにカルダモンとスターアニス、さらに微量のピンクソルトを使用。マリトッツォと甘みのレベルを合わせるだけでなく、2種のスパイスでアクセントと深み、塩味という“隠し味”でキレを加え、「シングルモルト宮城峡」の柔らかなスモーキーさやシェリー樽の風味とも見事に調和させた。まさにフードと組み合わせることにより、新しい味わいが生まれたカクテルだった。

準優勝は、イギリス代表のネイサン。ネイサンがつくったカクテルの特長は、絶妙な味のバランスにある。
また、カクテル技術に留まらず、バーテンダーとしてのホスピタリティにも秀でていた。『シガーに合わせるウイスキーを』というリクエストに対し、ニッカやウイスキーについての豊富な知識をさりげなく披露しつつ、流れるような手の動きは止まらない。終始笑顔を忘れずに、ゲストとの会話を楽しんでいる様子が印象的だった。

二人は2017年の春、日本に招待され、余市と宮城峡の蒸溜所見学のほか、日本のバーシーンや食文化を体験することとなる。その経験は大きな財産となり、二人はさらなる高みへと進むだろう。

広がりゆく「ニッカ・パーフェクト・サーヴ」の繋がり。

今回の「ニッカ・パーフェクト・サーヴ」ファイナルは、今まで以上に“味わい”がフォーカスされた。マリトッツォにあわせるカクテル、基本的な材料だけでつくるOmakaseカクテル、どれもウイスキーひとつひとつの個性を熟知してこそ対応可能なものである。

それぞれの気候風土、製法などに由来する個性が際立つ「シングルモルト余市」と「シングルモルト宮城峡」、カフェ式連続式蒸溜だからこそ原料の違いがはっきりと分かる「ニッカ カフェグレーン」と「ニッカ カフェモルト」 、そしてアルコール度数が高く、ウイスキーの香味要素がぎゅっと詰まった「フロム・ザ・バレル」。
ファイナリストたちは、改めてニッカのバラエティー豊かな商品ラインアップに触発されたようだ。

2016年のファイナルは終わったが、凌ぎを削ったファイナリストたちの交流はこれからも続いていく。今回のローマ大会では、過去のイタリア代表2名が激励に訪れ、さらには、自国の代表をサポートするためわざわざチェコから同行してきた過去入賞者もいた。また、惜しくも僅差で予選敗退したものの、来年の再チャレンジのために見学に来たドイツのバーテンダーもいる。
「ニッカ・パーフェクト・サーヴ」の繋がりは、ヨーロッパのトップバーテンダーたちの間に確実に広がっている。

Omakaseコンテスト

Omakaseカクテル

Omakaseカクテル

優勝したトマス

優勝したトマス

トマスのカクテル

トマスのカクテル

準優勝のネイサン

準優勝のネイサン

ネイサンのカクテル

ネイサンのカクテル

「ニッカ・パーフェクト・サーヴ2015」決勝レポートの模様はコチラ

NIKKA WHISKY  「ニッカウヰスキー」について詳しくはこちら
Page 1 Page 2
ページTOPへ