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2012年11月5日、第3回目となる「ニッカ・パーフェクト・サーヴ」のファイナルが、英国スコットランドはグラスゴーのホテル「ブライスウッド・スクエア」で開催された。グラスゴーはニッカウヰスキーにとって、ゆかり深い特別な街。ジャパニーズ・ウイスキーの父であり、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝は、1918年、グラスゴー大学で有機化学と応用化学を学び、のちに日本初のウイスキー製造を成功させている。今年で3回目を迎え、ヨーロッパのバーシーンに広く認知された「ニッカ・パーフェクト・サーヴ」にとって、まさに理想的な決勝開催地となった。
今年はヨーロッパ6都市から、6人のファイナリストが参戦。モスクワ、ロンドン、ミュンヘン、パリ、プラハ、ミラノでの各予選を勝ち抜いた錚々たる顔ぶれだ。
今回の決勝審査は2つの方法で行われた。まずは“テクニカルテスト”。開始直前に明かされた課題は「パーフェクト・ニッカ・マンハッタン」。ウイスキーは9月に欧州で新発売されたニッカ・カフェグレーンが指定され、副材料も予め用意された数種のヴェルモット、ビターズなどに限られる。6名のバーテンダーは与えられた10分間で材料をチェックし、自身にとってのパーフェクトなマンハッタンを考えなければならない。全員が同じ条件で同じカクテルをつくることによって、各バーテンダーの技術やセンスを的確に見極めるのが狙いだ。
続いての審査は“Omakaseテスト”。昨年同様に審査員がバーのゲストを演じ、バーテンダーはそれぞれのニーズにあったドリンクを提供する。使用できるウイスキーはフロム・ザ・バレル、ピュアモルト・ブラック、ニッカ・カフェグレーン、竹鶴21年、余市15年、宮城峡12年。その他の材料やグラスは全て自由だ。制限時間15分でいかに3人のゲストを満足させられるか、いかに自分のカラーを出すことができるかが問われた。
今年の審査員は3名。ロンドンの名門「サヴォイ・ホテル」の伝説のバーテンダーとして知られたサリム・コウリー氏、ウイスキー評論家のチャールズ・マクリーン氏、ニッカウヰスキー海外担当でアサヒグループホールディングス海外酒類部門の楫恵美子。そしてコンテストのオーガナイザーを務めるのはニッカウヰスキー・アンバサダーとして欧州で活躍しているスタニスラヴ・ヴァドルナ氏だ。ヴァドルナ氏は全ての予選に立会い、バーテンダーたちの良きアドバイザーとしてその成長を見守ってきた。
※商品のデザインは撮影当時のものです
会場となったホテル 「ブライスウッド・スクエア」
審査員 (右)チャールズ・マクリーン氏、 (中)サリム・コウリー氏
大会オーガナイザー スタニスラヴ・ヴァドルナ氏