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パリの一流ホテルの中でも、特別な格式を誇るパークハイアット・パリ・ヴァンドーム。このホテルのメインバーで、「ニッカ・パーフェクト・サーヴ2011」のファイナルが行われた。今回で、開催2回目となる本大会は、ニッカウヰスキー主催のバーテンダー・コンテスト。競い合うのは、大会スローガンである『Ichi-go Ichi-e - 一期一会』の心、そしてその心を実践するためのバーテンディング。ヨーロッパを舞台に日本のニッカウヰスキーが主催し、ヨーロッパのバー業界で本物のサービスを追求するという、実にオリジナルなコンペティションなのだ。
今年のファイナル参戦者は、11名。予選が行われたロンドン、ミュンヘン、ストックホルム、マドリッド、モスクワ、ローマ、プラハ、アムステルダム、ワルシャワ、モナコ、そしてパリという11都市から、それぞれナンバーワンに輝いたバーテンダーたちが集結した。
さて、そのファイナル審査は、具体的にどのように行われるのだろうか。
バーテンダーはまず、バーステーションをそれぞれのやり方で完璧に整え、予め用意したオリジナルメニューをセット。そして実際のバー同様に、ゲストとして来場するジャッジ4名を迎える。各ジャッジには事前に、今大会のオーガナイザーでありニッカ・ブランドアンバサダーでもあるスタニスラヴ・ヴェダルナ氏から、役回りが与えられている。その役回りはというと、ハネムーンでパリを訪れたカップル、常連客のジゴロ、ふらりと立ち寄ったツーリスト、という具合だ。4人のジャッジは、自分の役割にそって振る舞いつつ、時折ニッカウヰスキーについての質問や無理なオーダーをバーテンダーに投げかける。
これらのゲストに対し、バーテンダーは『一期一会』の精神をもって接客を行い、ゲストのリクエストにマッチした水割りと、ウイスキーベースのカクテル3種をサーブする。各バーテンダーに与えられた時間は、わずか20分。水割りに使用するウイスキーは、「竹鶴」シリーズ、カクテルには「フロム・ザ・バレル」を使用し、マンハッタン、ウイスキーサワー、オールドファッションの、3カクテルをつくりあげる。
審査を行うジャッジも、実にインターナショナルだ。1992年世界最優秀ソムリエで「ビストロ・ド・ソムリエ」オーナーのフィリップ・フォールヴラック氏(フランス)、日本でもお馴染み『ウイスキーマガジン』編集長でウイスキー評論家のデイヴ・ブルーム氏(イギリス)、『カクテルブック』の著者で現役バーテンダーのチャールズ・シューマン氏(ドイツ)のそうそうたる顔ぶれ。そこに日本からニッカ海外営業担当の楫恵美子氏が加わり、4名によって審査が行われた。