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そんなアンドレアスさんが現在注目しているのが、日本のウイスキーだという。
「日本のウイスキーは静謐で繊細で、ロンドンのバーシーンでも非常に高い評価を得ています。ここ数年のトレンドであった日本酒や焼酎を使ったカクテルづくりは、いまや定番化しつつあり、次世代のカクテル素材として、日本のウイスキーが注目を集めているんです。ゲストからのリクエストも多く、私自身も本格的に日本のウイスキーを研究しはじめました」
この日アンドレアスさんがつくってくれたカクテル「Claret Scarlet」は、フロム・ザ・バレルにチェリーのデザートワインとチェリーブランデーをブレンドし、ココナッツフレーバーのアラックを数滴垂らしたもの。
フロム・ザ・バレルのスモーキーな味わいに、2種類のチェリーの甘いフレーバーが溶け合い、ココナッツの風味が心地よいアクセントを添えている。さらにガーニッシュのレモンピールとキュウリの香りが爽やかさをプラスし、ウイスキーの新しい可能性を感じさせてくれる一杯だ。
現在ロンドンでは、「失われたクラシックカクテルの再発見」が密かなブーム。100年以上前のレシピにモダンな要素を加え、新しいバージョンを生み出す試みがなされている。
そうした試行錯誤のなかで「今後、日本のウイスキーやスピリッツが現代的な息吹を吹き込む重要な役割を担っていく」と予想するアンドレアスさん。日本のウイスキーを使った21世紀カクテルが、ロンドンで定番となる日も近い。
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「Blue Blazer」
「Century Blazer」