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バーをさらに魅力的な空間にするための、バーテンダーとその道のプロによる対談企画。今回はトップバーテンダーとして活躍する「BAR石の華」の石垣忍氏と、営業・接客を専門とするビジネスコンサルタントの菅谷新吾氏をお招きした。
■バーテンダー
石垣忍 Shinobu Ishigaki
■バーテンダー
石垣忍 Shinobu Ishigaki
NBA関東地区本部で技術研究副部長を務める。2002年度全国バーテンダー技能競技大会優勝。カクテル講習会の講師や缶カクテルのプロデュースなども行う。渋谷にある「BAR 石の華」のオーナーバーテンダー。
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全2回 対談企画
バーテンダー vs ビジネスコンサルタント 
「カクテルにレシピがあるように、接客やサービスにもレシピがある」
去る某日、NLP理論の第一人者である菅谷新吾氏が、石垣忍氏がオーナーバーテンダーを務める「BAR 石の華」を訪れた。NLP理論とは何なのか? そして2人の対談により明らかになるバーテンディングに役立つNLP理論とは?
第2回
■ビジネスコンサルタント
菅谷新吾 Shingo Sugaya
■ビジネスコンサルタント
菅谷新吾 Shingo Sugaya
シーズ・コンサルティング株式会社取締役社長。米国NLP協会公認神経言語プログラミング マスタープラクティショナー。共著で『「あなたから買いたい」と言わせる営業心理学』(明日香出版社)、『ミステリーショッパーのひとりごと』(日刊自動車新聞)がある。
意識することとスキルアップの関係性。
スキルアップする経過に
みられるフロー
スキルアップする経過に
みられるフロー
菅谷:少しスキルアップの話をさせていただいてもいいですか?

石垣:はい、お願いします。

菅谷:何かを始めるにあたって、最初の段階では、人間はみんな無意識の状態なんです。無意識というのは、つまり無能のことです。これを「無意識無能」といいます。次に、意識して試みてはいるけれど、実践できていない状態。これを「意識無能」といいます。自動車の運転でいうと、仮免を取れるか取れないかくらいの状態でしょうか。

石垣:そう聞くと、わかりやすいですね。

菅谷:その次は、意識すればどうにかうまくできる段階。これが「意識有能」。これは「免許取りたて」といったところです。そして次が、無意識でもうまく実践できる状態。これを「無意識有能」といいます。これはベテランドライバーですかね。
 しかし、スキルアップしていくには、この「無意識有能」の状態がゴールではないんです。ここで止まってしまう人はそこまでの人です。さらに上を目指す場合には、新しい目標なり課題なりを設定して、もう一度「意識無能」の状態に戻らなければなりません。そこからまた「無意識有能」の状態までスキルアップするのです。


石垣:ひとつのことが「無意識」でできるようになったら、また別の部分を「意識」してスキルアップしていく、ということですね。

菅谷:その通りです。そうすることでベテランドライバーが、F1レーサーにまで上り詰められるわけです。

石垣:よくリピーターのお客さまが「この店は雰囲気が変わらなくていい」とおっしゃってくれますが、それは我々バーテンダーが現状で満足していいということではありません。やはり菅谷さんがおっしゃるように、常にスキルアップして、アップデートしていかないといけない。その結果としての「雰囲気が変わらない」でないと意味がありませんよね。
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