急性アルコール中毒を引き起こすメカニズム
「イッキ飲み」のように短時間で大量のお酒を飲んでしまうと、肝臓でのアルコール代謝が追いつかなくなり、血液の中にアルコールが増えていくことになります。その結果、アルコール血中濃度が急上昇し、「昏睡期」の状態に進んでしまいます。これが急性アルコール中毒です。昏睡期の状態では、意識が混濁し、呼吸麻痺や、吐いたものがノドにつまることで、死に至るケースもあります。
特に、お酒に弱い人は、少量のアルコールでも危険な状態になるので、注意が必要です。
急性アルコール中毒の症状・行動
次のような症状があるときは、急性アルコール中毒の危険性があります。
意識の混濁、昏睡、血圧の低下、呼吸の抑制、失禁
悪酔い
- 顔面や全身のはっきりとした紅潮・灼熱感、発汗
- 動悸、呼吸困難、胸痛、低血圧
- 頭痛、不穏、めまい、目のかすみ
- 嘔気・嘔吐、口渇
- 脱力、低血圧、起立性低血圧(急に座ったり立ち上がったりしたときに起こる失神)
など
記憶の抜け落ち(ブラックアウト)
泥酔中の失態について後で思い出せない
アルコール性低血糖
18時間以上の飢餓状態の後に大量の飲酒をすると、低血糖が起こる
他にも、筋肉の壊死や胃の出血による吐血、転倒によるケガや事故が起きてしまう可能性もあります。