持続可能な資源利用
限りある資源を大切にしながら 新たな価値づくりに取り組みます
アサヒビールは農作物や水など自然の恵みを使っているため、限りある資源の適切な使用が不可欠だと
考えています。容器・包装では、品質や強度を担保した上で、軽量化や新価値の提案に努めています。
トピックス一覧
- トピックス 1「アサヒの森」で水を育み蓄える力を養う
- トピックス 2水資源を繰り返し使用して節水
- トピックス 3従業員の手で水源地を守る
- トピックス 4工場での再資源化100%の継続
- トピックス 5紙容器包装をFSC®認証に切り替え
- トピックス 6軽量化で省資源・CO2削減を実現
- トピックス 7安定供給のために資材を統一
- トピックス 8エコアクションを促す容器の開発
- トピックス 9アサヒが森を育み、活かす
トピックス 1
「アサヒの森」で水を育み蓄える力を養う
アサヒグループは、社有林「アサヒの森」(広島県)における適切な森林管理により、水涵養による水資源の保全に貢献しています。現在その水涵養量は、日本のビール工場で使用する水以上の量となっています。多様なステークホルダーとともに「アサヒの森」の豊かな生物多様性を維持し、これからも地域に貢献していきます。
2023年の日本国内ビール工場の水使用量は「約954万m³/年」となり、現在100%以上の水使用量相当を「アサヒの森」で地域に還元できていることになりました。この結果に満足することなく、今後さらに工場での水使用の効率化を推進するとともに、「アサヒの森」の水涵養を継続することで持続可能な水資源の確保に取り組みます。
トピックス 2
水資源を繰り返し使用して節水
工場のタンク・配管などを洗浄・殺菌する水の使用量削減や、工程からの回収水・膜処理水の有効利用に取り組むことで、水の使用効率を高め、水使用量の削減を進めています。
トピックス 3
従業員の手で水源地を守る
「自分たちで使う水は自分たちで保全する」という考えのもと、四国工場の従業員が2004年から自発的に「水源地の森保全活動」を始めました。この活動は、水源の保全に向けて植林・下草刈り・枝打ち・間伐などを行うものです。この取り組みを皮切りに全国へと活動が拡大し、現在では、グループであるニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸溜所近くの「ニッカの森」でも環境保全活動に取り組んでいます。
トピックス 4
工場での再資源化100%の継続
アサヒグループでは、国内の生産拠点ですでに副産物・廃棄物の再資源化100%を達成しています。
ビールの醸造後に副産物として発生するビール酵母は、1930年から発売している天然素材ビール酵母『エビオス錠』の原料や、分解・抽出した「酵母エキス」を調味料などの原料に活用しています。また、ビール醸造の副産物である「ビール酵母細胞壁」が持つ植物の免疫力を引き上げる力に着目し、アサヒグループの独自技術で加工処理することにより、植物への吸収性を高める新たな農業資材(肥料原料)の開発に成功し、持続可能な農業に貢献することが期待されています。
トピックス 5
紙容器包装をFSC®認証に切り替え
アサヒビールは自社で調達する紙製容器包装のうち、段ボールカートン、
6缶パックシートについて、2021年末までにFSC®認証紙へ切り替えました。
トピックス 6
軽量化で省資源・CO2削減を実現
アサヒビールはアルミ缶やPETボトル、紙などの資材において、独自の技術やサプライヤーと協力をしながら、軽量化の取り組みを進めています。使用する原料の資材を削減することで、限りある資源を大切にし、CO2排出量の削減にもつなげています。
缶の上部だけを固定し、紙の使用面積を従来から最大約8割削減した6缶パックの紙資材を国内の酒類メーカーとして初めて採用し、2023年から『アサヒスーパードライ エコパック』の資材として本格展開をしています。
トピックス 7
安定供給のために資材を統一
アサヒビールは資材の安定調達に努めています。災害時などの不測の事態にも安定供給を維持するため、2013年からビール系飲料の上蓋を他のビール会社と共通化し、リスクに備えています。2018年からはRTDでもこの缶蓋を採用しました。缶蓋直径を従来と比較して3mm縮小することで、アルミの使用量を削減しています。
トピックス 8
エコアクションを促す容器の開発
海洋プラスチック問題や使い捨てプラスチック問題への関心がさらに高まる中、アサヒビールは飲料容器の知見を生かして、パナソニック(株)と共同開発したエコカップ「森のタンブラー」を開発しました。現在これらのサステナブルプロダクツは2022年に設立したアサヒユウアス社が中心となり、楽しみながらプラスチック削減に取り組めるよう新たな価値の創出に取り組んでいます。
トピックス 9
アサヒが森を育み、活かす
アサヒグループは広島県庄原市と三次市に「アサヒの森」を持っています。
その起源は、1941年の第二次世界大戦中にさかのぼります。戦時中、ビールびんの王冠の裏に使用するコルクの輸入が途絶えた時の代用品として、アベマキの樹皮を確保するために森林を購入したのが始まりです。現在は、水源確保や生物多様性保持の役割を担うほか、間伐材の活用にも取り組んでいます。アサヒグループは「アサヒの森」を守ることで、地球環境保全に貢献していきます。