気候変動への対応
強みや技術力を生かして CO2の削減に力を入れています
アサヒグループが掲げるCO2排出量削減の中長期目標「アサヒ カーボンゼロ」に則って、
省エネ設備や新たなエネルギーの活用、サプライチェーンにおける環境負荷低減を進めています。
トピックス一覧
- トピックス 1グリーン電力の活用
- トピックス 2再エネへの切り替え加速
- トピックス 3省エネルギー設備の導入
- トピックス 4CO2分離回収試験装置の実証試験
- トピックス 5新たなクリーンエネルギーモデルの開発
- トピックス 6多様な輸送手段を使った配送
- トピックス 7他社とタッグを組んだ共同輸配送
トピックス 1
グリーン電力の活用
アサヒビールは、2009年4月に食品業界で初めて商品の製造にグリーン電力の活用を始めました。グリーン電力とは、再生可能エネルギーによって発電された電力のことです。アサヒビールが活用しているグリーン電力は、主に木材チップなどの自然の恵みを燃料としたバイオマス発電などでつくられた電力です。
現在、「アサヒスーパードライ」の350ml・500ml缶をはじめ、「アサヒドライゼロ」の350ml缶、ギフトセット内のビール類の製造でグリーン電力を活用しています。また、アサヒグループ本社ビルと隣接する飲食店ビル「アネックス」「フラムドール」でもグリーン電力を活用しています。
トピックス 2
再エネへの切り替え加速
アサヒグループの国内工場は、2023年に国内全31工場で外部から購入する電力をすべて再生可能エネルギーに切り替え、購入電力再エネ化100%を達成しました。
また、アサヒビール茨城工場と吹田工場へPPAモデルによる太陽光発電設備を導入し、2023年から稼働しました。工場内で発電することで工場内における再生可能エネルギーの使用率向上を図るとともに、電力の安定的な供給に取り組みます。
トピックス 3
省エネルギー設備の導入
アサヒグループでは、燃料の燃焼により発電を行うと同時に、燃焼排出ガスを利用して蒸気を作ることでエネルギーを有効利用するコージェネレーションシステムや、排水中のメタンガスを有効利用できる嫌気性排水処理設備の設置を進めています。嫌気性排水処理設備から発生したバイオメタンガスをボイラー燃料に利用することで、グループのCO2排出量削減に貢献しています。
トピックス 4
CO2分離回収試験装置の実証試験
「CO2分離回収試験装置」は、CO2を低温時に吸収し、高温時に放出する特性を持つ吸収液を用いることで排出ガスの中からCO2を分離させ高効率に回収することができる装置です。
2020年1月から、ボイラー排出ガスからのCO2回収性能や、コスト採算性などを調査する15,000時間超の連続運転試験を行い、工場への展開の可能性について評価しました。回収したCO2の酒類・飲料への活用やその他の用途開発を進めています。
トピックス 5
新たなクリーンエネルギーモデルの開発
ビール工場の嫌気性排水処理設備から得られたバイオガスに含まれる不純物を除去するための精製プロセスを構築し、高純度かつ低コストで導入可能なシステムを九州大学と共同で開発。環境省の補助事業に採択され、アサヒビール茨城工場にバイオメタン設備及び燃料電池を建設。2020年にテスト運転を開始し、バイオメタンガス燃料電池発電に成功しました。2021年秋より連続稼働(約17,000時間。2023年10月時点)を継続しており、実用化に向けた工程改良を実施中です。
トピックス 6
多様な輸送手段を使った配送
アサヒビールは物流拠点の集約や、輸送途中でトラックから鉄道に輸送手段を転換するモーダルシフト、公道を経由しない運行ルートの確立などを通して、輸送距離を短縮し、CO2排出量削減に努めています。一部では、コンテナの電気牽引車や圧縮天然ガス(CNG)大型トラックも導入しています。
トピックス 7
他社とタッグを組んだ共同輸配送
物流における環境負荷の低減および長距離トラック輸送の削減によるドライバー不足への対処を目的に、他社との共同物流に取り組んでいます。2011年のキリンビール(株)との共同輸送を皮切りに、現在はCO2排出量が少ない鉄道コンテナの共同利用やビール4社専用列車の運行、小型車両での配送、ビールパレットの回収にも共同で取り組み、物流効率化を進めています。