アサヒビール株式会社(本社東京、社長池田弘一)は、2006年までのグループ全体の環境経営の具体的な取り組み目標をまとめた『アサヒビールグループ中期環境経営計画』を策定しました。
アサヒビール(株)は、2000年1月にグループの環境経営に関する「環境基本方針」を策定し、同年に環境に関する具体的な重点課題である「チャレンジ目標」を設定し、グループ環境委員会を中心として全社的に取り組んできました。
2004年を最終年度とした「チャレンジ目標」の省エネルギー・温室効果ガス削減やグループの廃棄物再資源化推進の取り組みなどの主要項目については、既に2003年中に達成することができ、今回新たに2006年までの『アサヒビールグループ中期環境経営計画』を策定することとなりました。
『アサヒビールグループ中期環境経営計画』で掲げるグループ全体の主要な取り組みは以下の通りです。
■二酸化炭素排出総量削減と省エネルギー推進
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アサヒビールグループは、省エネルギーのより一層の推進を通じて、二酸化炭素の排出総量削減を図っていきます。 |
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アサヒビール(株)単独では、業績の拡大に伴い、2003年時点で1990年比約2割増加している全9工場の二酸化炭素の総排出量を、2006年に90年と同レベルの262千トンにすることを目指し、2008年には90年比で10%削減することを目指します。
この結果、二酸化炭素の排出原単位(ビール・発泡酒1KL製造にあたり排出する量)は、2006年に90年比で41%、2008年に47%削減することとなります。 |
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グループ全体の生産拠点においても、アサヒビール(株)のレベルに近づけるための体制構築を目指し、アサヒビール(株)を含むグループ全体で、2003年時点で22%増加している総排出量を2006年には9%の増加にとどめ、2008年には90年レベルにすることを目標とします。 |
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二酸化炭素排出総量の削減を進める省エネルギーについては、エネルギーの天然ガス化やコ・ジェネレーション設備の導入、嫌気性排水処理の導入などを通じて推進していきます。 |
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アサヒビール(株)の全9工場におけるエネルギー(燃料+電力)の使用原単位(ビール・発泡酒1KL製造にあたり使用する量)を2006年に90年比で36%削減することを目指します。また、用水の使用原単位も2006年に、90年比で32%削減することを目指します。 |
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エネルギーおよび用水ともに、グループ全体の生産拠点については、アサヒビール(株)の省エネルギーの取り組みを水平展開することで、グループ全体で効率性の高い体制を整えていきます。 |
■グループ全生産拠点での廃棄物再資源化100%の実現
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すでに廃棄物再資源化100%を達成しているグループの23ヶ所の生産拠点(アサヒビール(株)9工場、アサヒ飲料(株)4工場、ニッカウヰスキー(株)6工場、アサヒビールモルト(株)野洲・小金井工場など)の再資源化体制の維持、廃棄物発生量の削減とともに、100%未達成であるグループの7ヶ所生産拠点(アサヒフードアンドへルスケア(株)大阪工場、茨城工場、アサヒ協和酒類製造(株)土浦・門司工場、日本FD(株)、サントネージュワイン(株)、さつま司(株))での達成を2006年までに実現し、グループの全生産拠点で再資源化100%を達成します。 |
■非生産拠点での環境経営強化推進
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アサヒビール(株)では、生産拠点だけではなく、営業拠点などの非生産拠点においても、当社独自の環境管理手法「Asahi Way」を導入し、環境経営強化を推進していきます。 |
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環境手法の導入により、省エネルギー、省資源、廃棄物削減など個々の事業場で個別の目標値を設定し、計画的な環境負荷低減活動を展開していきます。 |
■環境管理システムの強化・拡大
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2004年にアサヒビール(株)神奈川工場で、環境マネジメントに関する国際認証ISO14001を取得し、2006年までにグループで未導入の9つの生産拠点(アサヒ飲料(株)富士山工場、アサヒフードアンドへルスケア(株)茨城工場・栃木工場、アサヒビールワイナリー(株)、アサヒビールモルト(株)野洲・小金井工場、サントネージュワイン(株)、さつま司(株)、日本FD(株))で、ISO14001もしくはエコアクション21の取得を目指します。 |
■自然環境保全の取り組み
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地域社会に密着した水源保全活動、全国トップレベルの森林経営と地域社会との共同による森林保全活動、風力発電をはじめとした自然エネルギーの普及活動を中核とした自然環境保全に取り組んでいきます。 |
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また、アサヒビール(株)の企業活動は自然の恵み、特に「水」によってつくられており、アサヒビール(株)は、「水」そのもの、また「水」を生み出す「緑」を守る活動を支援していくことを目的に、本年“アサヒビール環境基金「水の惑星」”を設立しました。
基金はアサヒビール(株)からの拠出金ならびに事業場内に設置する募金箱への社員からの寄付や、工場見学、外食店舗のお客様、株主の方からの寄付により活動していくこととし、当面は「緑の募金※」への寄付を活動の中心に、ご賛同いただける皆様一人ひとりのお力で、その活動を徐々に広げていきたいと考えています。 |
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「緑の募金」:国民参加による森林づくりを趣旨とする、農林水産省の指定を受けた、従来の「緑の羽根」を継承・発展させた団体。 |
アサヒビール(株)は、『アサヒビールグループ中期環境経営計画』において、“事業活動に直結する環境への取り組み”と“自然環境保全による社会貢献の取り組み”とを2本柱に据え、アサヒビール(株)をトップランナーとしたグループ全体での環境経営を推進していきます。
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