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平成16年5月13日

北京ビールの新工場がいよいよ操業開始
中味もラベルも生まれ変わった《新》「北京ビール」の発売を開始
すべてが“生”ビールになって、躍動する北京市場に向け新発売
アサヒビール株式会社

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 池田弘一)と伊藤忠商事株式会社(本社 東京、社長 丹羽宇一郎)が出資する中国のビール会社である北京ビール朝日有限公司(董事長 大澤正彦、所在地 中国・北京市、以下北京ビール)は、建設を進めていた新工場の操業を開始し、新工場で製造された《新》「北京ビール」7品種を5月より新発売します。

 北京ビールでは、昨年4月より北京市郊外の懐柔区に新工場の建設を進めていました。操業を開始した新工場は、2008年のオリンピック開催に向けて北京市が推進する環境保護・環境整備の取り組みに沿って、アサヒビール(株)のもつ環境保全技術を活用した 環境保全型(通称:「グリーン北京工場」)とし、また、生(非熱処理)ビール生産を前提に設計された新鋭設備を誇ります。

 今回、新工場の操業開始にあたり、商品についても、1941年の創業以来長く北京市民に愛飲されてきた歴史ある「北京ビール」ブランドを、中味もラベルも一新して、躍進する21世紀の北京の皆様の嗜好にフィットした、まったく新しいビールとして生まれ変わらせて、新発売します。

 商品開発にあたっては、3000人規模の消費者調査を北京で実施し、北京の皆様の求めるビールの味わいが「香り豊かで、スッキリとした喉ごし」に向かっていることを導き出しました。こうした結果をもとに、近年、首都北京では、現代的な新しいライフスタイルを謳歌する若い世代の市民が増加していることをふまえ、北京の躍進を支えるこうした「“新世代の北京市民”に嗜好にフィットした、爽快で喉ごしの良い、本格的な生ビール」を商品のコンセプトとしました。
 この求める味わいを、「抗酸化醸造法」※1などの新工場に導入された先進の生ビール製造技術により、製造商品ラインナップをすべて生ビールにして実現しました。

 また、ラベルデザインも、「北京」の文字をシャープにデザインしたロゴを中央に配置した、斬新で躍動感溢れるデザインに一新し、新世代の北京市民にアピールします。

 中国のビール消費が拡大する中で、経済発展著しい沿岸地域の都市部を中心に、より高品質なビールへの要望も高まっており、生(非熱処理)ビールの製造を始め中価格帯※2以上の価格帯で販売するビール会社が徐々に増えてきました。アサヒビール(株)では、1999年に操業を開始した青島ビールとの合弁会社である、深せん青島ビール朝日有限公司(所在地 広東省)を生ビール製造が可能な新鋭工場とするなど、こうした中国のビール市場の流れに先んじた取り組みを行ってきました。今回、北京ビールは、低価格帯から中価格帯にわたるすべての製造品種を生ビールとし、高品質で付加価値のある商品ラインアップで、北京市場で独自の競争力を発揮する考えです。またさらには、伊藤忠商事(株)が保有する中国全土にわたる均一かつ高効率な末端配送ネットワーク、並びに流通チャネルを使用して販売を拡大して いく方針です。

 発売品種は、「北京ビール《特生》」(630mlびん、355ml缶、20Lたる)、「北京ビール《精品生》」(630mlびん、355ml缶)など7品種です。販売エリアは、北京市を中心に天津市、河北省、東北地方の一部などとします。
 発売にあわせ、テレビコマーシャルや新聞広告を実施し、《新》「北京ビール」の登場を広く北京の皆様にご案内していきます。さらに、5月中旬以降、北京市の繁華街で街頭サンプリングを随時実施し、実際に「見て、飲んで」新しい北京ビールの美味しさを実感していただく予定です。

 北京ビールでは、最盛期に向け、今回発売する《新》「北京ビール」7品種の市場への浸透に努めるとともに、順次ラインアップの拡大を行い、本年はビール総計35,000KLの販売を目指します。

※1  製造工程のひとつひとつで酸素の混入を徹底的に排除するシステムです。仕込槽など仕込の工程では、原料を底部から入れる手法を採用します。

※2  中国での販売されるビールは大きく3つの価格帯に分かれます。ここでは、一般的な小売価格(びん)で、3元未満のエコノミー商品群を低価格帯、3元台〜5元前後の価格の商品群を中価格帯、5元台以上のプレミアム商品を高価格帯とします。


<新>北京ビール
左《特生》、右《精品生》<新>北京ビール《精品生》

 
主要商品概要
商品名

北京ビール《特生》

北京ビール《精品生》
発売品種 /外装

びん630mlX12本
缶355mlX24本
たる20L

びん630mlX12本
缶355mlX24本

価格帯

中価格帯 低価格帯


北京ビールの新工場「グリーン北京工場」が、いよいよ操業開始

 アサヒビール株式会社 と伊藤忠商事株式 会社 が出資する中国のビール会社である北京ビール朝日有限公司(以下北京ビール)が、建設を進めていた新工場が操業をはじめ、5月より新工場で製造された新しい「北京ビール」の出荷を開始しました。

 これまで北京ビールの工場は北京市の中心部に位置していましたが、北京オリンピック開催を背景に北京市は中心部の再開発を進めており、北京ビール朝日有限公司もこれを契機に郊外の懐柔区に移転し、新鋭工場を建設することとしたものです。懐柔区は北京市の北東に位置し、緑が多く、「北京の水がめ」といわれる水資源が豊富な地域です。

 新工場は、『最先端の生ビール技術と、環境保全技術を盛り込んだ「グリーン北京工場」』をコンセプトに建設されました。北京市が推進する環境保護・環境整備の取組みに沿って、アサヒビール(株)の環境保全技術を活用した環境保全型であり、また、生(非熱処理)ビール生産を前提にした新鋭工場です。新工場の生産能力は、操業当初は年間5万KLで、順次、10万KLに拡大する予定です。

 新鋭の生ビール製造技術に関しては、全工程を無菌化するとともに、日本のアサヒビール各工場で順次導入している「抗酸化製造法」を採用、アサヒビール(株)のもつ最先端の生ビール製造技術を導入しています。
 環境保全面では、水や熱の再利用システムを導入し、使用エネルギー・用水原単位を大幅に削減します。用水については、工程で使用した水を別工程で再利用するほか、排水処理後の水を庭園の散水に使用するなど、使用原単位の削減を進めます。熱エネルギーについても、排熱の再利用を徹底する熱のクローズドシステムを採用し、省エネルギー化を図っています。

 また、緑と水の豊かな懐柔区にふさわしい工場とするため、敷地面積の30%以上を緑地とし緑の豊かな工場とします。
 さらに、懐柔区は年間約600万人の観光客が訪れる風光明媚な観光地域でもあることから、工場見学施設を備え、観光客や地元市民の訪れるアメニティー性も考慮した工場とします。
(※ 工場の見学設備や庭園・緑地帯は、8月までに完成する予定です。)

 北京市周辺は、2008年に開催される北京オリンピックに向け一段の発展を遂げることが予想され、ビールの消費もさらに拡大が期待されます。北京ビールでは、新鋭工場で生産される品質の高い生ビール商品群とともに、環境に配慮し地域と共生する工場として、新ビール工場の誕生を北京市民に訴求していきます。

北京ビール朝日有限公司 及び 新工場 概要
所在地

北京市懐柔区雁栖工業開発区雁栖路北1号

董事長

大澤 正彦

総経理

山田 昭一

出資構成

アサヒビール(株)、伊藤忠商事(株)による共同持株会社55%
北京一軽控股有限責任公司 45%

工場敷地面積

167,455m2

工場
建物概要

構造 鉄筋コンクリート造/平屋及び3階建
建築面積 約20,100m2
延床面積 約26,400m2

工場設備

生産能力 稼動当初 5万KL/年
  順次10万KL/年に増強予定
  びん、缶、樽のパッケージングラインを各1列設置

工場投資総額

50億円


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