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ぶどう畑通信

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20244

〜余市のぶどう畑から〜

写真1. 2023年3月23日の畑
写真2. 2024年3月19日の畑。昨年に比べ雪の量が全く違います。積雪量の面では今年が例年に近い状態で、昨年は非常に雪解けが早い春でした。

皆様、今年の冬はいかがお過ごしでしたか?2024年は年明けの日に石川県を中心とした大きな地震がありました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
さて、余市では3月も下旬になると冬が終わり、少しずつ春めいてきましたが、今年の冬はいつもと少し様子が違っていました。冬を迎える前の長期予報では「暖冬」予報、実際に1月、2月は体感的に暖冬でした。また、体感だけではなく気象データでも違いが出ていました。例えば2023年や2022年の冬は最低気温が−10℃以下という日が、一週間連続していましたが、2024年は最低気温が−10℃以下の日は2日しか続きませんでした。
このように暖かい1月、2月でしたが、3月になるとそれまでとは変わりそれほど気温が上がらなくなりました。例えば2024年3月の平均気温は0.2℃しかありませんでした。それに対し2023年は5.0℃、2022年は2.1℃もありました。
3月下旬の積雪量は例年並みですが、降雪のパターンは異なりました。例年は2月下旬から3月上旬の積雪深が一番大きかったのですが、2024年は積雪深のピークが2月上旬となりました。
まとめてみると今年は1月、2月は雪が降って、暖かくなって解ける。そのあと寒くなり解けた雪が氷になり、その上にまた雪が積もって、という繰り返しで、3月になると気温の低い日が続き、2月までに降り積もった雪が解けずに残っている、という冬でした。
そのせいだと思いますが、畑に降り積もった雪はさらさらのパウダースノーではなく、固く氷が混じったような雪でした。このように固い雪がまだ残っているため、今年の春は雪解けが例年より少し遅れそうな気がします。
雪解けが進むと、それに合わせてぶどうの生育が一気に進んでいくような予感がしていますので、十分な対応ができるよう準備を進めていきます。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

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