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ぶどう畑通信

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20254

~余市のぶどう畑から~

写真1. 2025年3月23日の畑。向こう側の海も穏やかです。
写真2. 「第29回北を拓く道産ワインの夕べ」の一コマ

皆様お久しぶりです。今年の冬はいかがお過ごしになりましたか。白い雪に覆われているニッカ余市ヴィンヤードも積もった雪の量が少なくなり、春が近づいてきました。
今年の冬の気温や雪の量をここ数年の値や平年値と比較して、今年の冬の様子を振り返ってみます。期間は2025年ヴィンテージ(VTG)の場合は前年の2024年12月1日から3月23日までとし、その他同様に2024年VTG(2023年12月1日~2024年3月23日)、2023年VTG(2022年12月1日~2023年3月23日)を比較してみます。
まず雪が積もった深さ(積雪深)は2025年VTGは112㎝、2024年VTGは133㎝、2023年VTGは124㎝、平年値は109㎝で、降雪量について2025VTGは499㎝、2024VTGは692㎝、2023VTGは705㎝、平年値は784㎝でした。また気温では、2025VTGの最低気温は-12.2℃、2024VTGは-14.5℃、2023VTGは-15.8℃という結果です。
このように積雪と気温を見ると今年は最深積雪量と降雪量はここ数年では最も少なく、最低気温は比較的高めで、暖かい冬だったと言えます。
体感的にも寒い日は数日程度しかなく、暖かい(?)というか寒くない冬でした。(あくまでも個人的感想です。)このままでは雪融けも早くなりそうですが、3月23日現在の積雪深は64㎝もあります。平年値は79㎝なので、平年よりは少ないのですが、猛暑だった2023年は3月23日には5㎝しかなく、翌日には積雪ゼロになっていました。この数字などより、2025年は暖かいが2023年ほどまでの酷暑にならない、と期待をしています。
冬の間、畑の作業はありませんでしたが、その間に札幌市と余市町でワインイベントがあり、NYVとして初めてこれらのイベントに参加しました。札幌のイベントは北海道ワイナリー協会主催の「北を拓く道産ワインの夕べ」、余市のイベントはワイン・ぶどう生産者主催の「ワインを楽しむ会」で、どちらのイベントもワイン愛好者向けのイベントで、多くのお客様にお越しいただきました。このようなイベントはNYVのワインを多くの方に目にしていただき、口にしていただける大事なイベントで、我々にとってもとても貴重で大切な体験でした。会場では多くの方から期待を寄せているという暖かいお言葉を頂戴し、ぶどう造り、ワイン造りの一層の励みになりました。ありがとうございます。
これから始まる1年、素晴らしい年だったと言えるようにぶどう造り、ワイン造りに励みます。今シーズンもよろしくお願いいたします。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

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