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モヒートは古いカクテルですから、起源や語源、定義については諸説あります。またレシピも一応スタンダードなものはありますが、国や地域、お店によって実にさまざまです。それだけ世界的に人気のカクテル、ということの裏返しともいえますね。
一説によると、モヒートの語源はアフリカのブードゥー教の言葉で「軽い魔法をかける」という意味の“mojo”に由来しているといわれています。これがスペイン語で「混ぜる」という意味合いを持つ“mojito”に変化した、という説です。あるいはカナリア諸島の調味料“mojo sauce”が語源だという説も一般的に知られています。
レシピの起源としては、16世紀後半にイギリスの海賊リチャード・ドレイクが「エル・ドラケ(el draque)」という飲みものをキューバ人に伝えたという説が有力です。この「エル・ドラケ」はサトウキビの蒸溜酒アグアルディエンテと砂糖、ライム、ミントを使用していたといわれています。もうほとんど現在のモヒートのレシピそのものですね。
長らくキューバのローカルドリンクとして親しまれてきたモヒートは、作家ヘミングウェイが紹介したことにより、一躍世界的に人気のカクテルとなりました。特にここ最近注目を浴びている理由としては、2つの理由が挙げられるかと思います。
1つは、健康志向です。ミントを大量に使うモヒートには鉄分がたっぷりと含まれています。普段の生活ではなかなか摂取しにくい鉄分を補うには最適のカクテルなのです。特に貧血気味の女性にはおすすめですね。2つ目は、その独特の清涼感です。さっぱりとした飲み口ですが、その奥には甘さも感じられ、ドライすぎない親しみやすさがあります。世界的に女性に人気というのも頷ける、やさしく懐かしい味わいですよね。