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人を知る

                                
PROFILE
平脇 佳弥/2014年入社/醸造
仕事内容
品質にばらつきのある原料や酵母から、高品質で、いつでもどこでも同じ味のビールをつくるのが醸造部のミッション。多い日で1日200万リットルのビールを仕込むこともある。仕込→発酵→熟成→ろ過という工程を管理し、自然の恵みから最高にうまいビールに仕上げます。
                                              
醸造 / 平脇 佳弥
ビールへの愛情、諦めない気持ち、
最高にうまいビールをつくりたい

同期の思いを叶えたい。
悩んで、粘り続けた1ヶ月半。

「私が初めて担当する新商品、茨城工場でつくることになったよ。」研究所の同期社員から、突然来た一通のメール。商品開発を担当する同期が、初めて手がけた新商品。その仕込担当となったのは、茨城工場にいる私でした。

醸造部は、研究所が設計したビールの味を、工場できちんと再現するのが役目です。ただそれが難しかった。研究所にある小スケールの設備で開発された商品が、実際に商品化され、スケールの大きい工場でまったく同じ味を再現するということは、非常に難しいことです。「どうすればいいんだろう」と、昔の図面を引っ張り出し、一日中電卓を叩いて計算している日もありました。こんな日々が1ヶ月半ほど続きました。正直つらかった。それでも頑張れたのは、やはり同期が初めて担当した新商品を、しっかりと再現してあげたいという気持ちが強かったからだったからかもしれません。

ash20161011.0537.jpgのサムネイル画像

苦労の末にできた商品が、人を喜ばす。
だからあきらめない。

悩んでいる自分を救ってくれたのが、先輩の言葉。「頭で考えるのも大事だけど、実際に手を動かして試してみたら?」そのアドバイスをいただいてから、現場と実験室を行き来して小スケールの実験を何度も繰り返しました。最終的に大きな設備でイメージどおりに仕込むことができたときには、とにかくホッとしました。同期の商品をきちんと再現できたことが何より嬉しかったです。

完成した新商品がスーパーに並び、友人や家族に飲んでもらえる。SNSの写真で見かけるようになる。仕事をしていてこれ以上モチベーションアップにつながる瞬間はないですよ。自分のつくるものが、人々の笑顔につながっていると実感しているから、毎日の仕事に全力を注げるんです。

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忘れられない先輩の言葉。
「愛情を持ってビールをつくりなさい」

先輩のアドバイスには、何度も救われてきました。忘れられないのは、「愛情を持ってビールをつくりなさい」という一言。いくらビールづくりが機械によって自動化されても、麦芽は農作物だし酵母は生き物なので、人がしっかりと管理する必要があります。それを怠っていると、納得のいくビールづくりができないんです。

大切なのは、ビールへの愛情。どれだけ愛情を持って1回の仕込み、1本のタンクを愚直に管理できるか。変化に気付けるか。それが、うまいビールをつくる最大のポイントです。この姿勢を持ち続けてビールをつくります。ビールづくりの最前線にいる一人として、これからも最高のビールを届けていきたいです。

※所属部署は取材当時のものになります。