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私がずっと担当してきた商品「アサヒ オフ」。ある時、そのスペック変更に踏み切りました。これまではプリン体や糖質を"抑えた"商品としていましたが、プリン体"ゼロ"、糖質"ゼロ"を明確に打ち出すことに決めたんです。
「アサヒ オフ」というブランドが大好きだからこそ、この判断は"怖かった"のが本音。プリン体や糖質をゼロまでカットすれば、味が落ちるリスクもありましたから、飲むのをやめてしまうお客さまも出てくるかもしれない。でも、いろいろな調査をすると、お客さまの健康意識が高まっているのは明らかだったんです。一番大切なのは、お客さまの声。それを信じて、このリニューアルを進めました。
仕様変更の検討を進める段階では、関係者たちと衝突したこともあります。私も以前、研究開発に従事していましたから、技術的なハードルや味の落ちるリスクを懸念する気持ちはわかるんです。でも、マーケティングはアサヒビールのブランドを背負っている部署。大好きなブランドだからこそ、もっともっと大きく育てたいという想いで議論を重ね、"ゼロ"と"美味しさ"の両立にたどり着くことができました。
「アサヒ オフ」のリニューアルは成功し、本当に心に残る仕事になりました。発売当時は売り上げチェックはもちろん、お客さまの声が知りたくてSNSで何度も「アサヒ オフ」と検索していました(笑)。自分の考えた新商品やリニューアルがお客さまの喜びになったとき、それを実感できたとき、心から元気をもらえますし、それがモチベーションになっています。
マーケティングは、自分のアイデアをいろんな部署に伝え、みんなでブランドを育てていく役割。今までにないものをつくろうとすることだってあります。"無謀だ"と言われることも少なくありません。でも私たちの仕事は、そういった先入観を崩すこと。固定観念にとらわれてはいけないんです。
だからこそ、若い人の力が必要。若い人は固定観念がなく、柔軟な発想ができるはず。まさに「先入観を崩せる存在」です。私も先輩たちに育ててもらって今があります。これからは、ブランドとともに、若い力も育てていきたいと思っています。
※所属部署は取材当時のものになります。