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経営企画部はその名の通り、アサヒビールの中長期の経営方針を定める部署です。一つひとつの決定事項が多くの関係者に影響を与えるため、経営企画部の中だけで議論するのではなく、マーケティング、営業、生産、企画・支援とも密に連携を取り合い、各部の状況を把握しながら方針を検討していきます。大手企業の事業計画に携わるという責任はプレッシャーにもなりますが、とても貴重な経験ができていると感じていますし、いろんな人たちと力を合わせながら会社の未来を考えられるのはワクワクしますね。
最近では、お客さまの購買動向を分析して、経営計画に活かす取り組みも始めています。アサヒビールが掲げる「バリュー経営」、すなわち「お客さまに提供する価値を追求する」という使命を達成するためには、消費者のことを深く知らなくてはなりませんし、それは方向性の舵取りをする経営企画部としても同じだと考えるからです。データから得られた示唆をネクストアクションに繋げることで、価値ある商品やサービスを提供できる会社になると信じています。
経営企画部に所属する以前は営業支援という立場で、お得意先様のデータを分析し、最適な販売方法や商品の提案などを担当してきました。現在は扱うデータの種類が異なりますし、対象も取引先から自社へと変わりましたが、データを活用するという点は共通しているため、そのときの経験が役立つことも多いですね。
それでも経営企画部に異動になったときは不安も覚えました。当初は経営に関する知識や経験がほとんどなく、管理会計の考え方や経営層がどのようにデータを役立てたいのかなど、わからないことばかりだったからです。また、経営や財務など各分野のプロフェッショナルと話をする機会も多く、萎縮してしまうこともありました。しかし、これまでに培ってきた分析スキルこそが自分にとっての強みであり、プロフェッショナルな面だと捉え直したことで、新しいことにも果敢にチャレンジできるようになったと思っています。また、周りの方たちも手厚くサポートをしてくださったおかげで、少しずつ着実に業務に慣れることができましたね。
キャリアを通じて大切にしてきたことは2つあります。1つは「人の役に立ちたい」という想いです。例えば、資料をつくる際は使用される方の立場に立って、使いやすくまとめることを意識してきました。作成した資料が、私の手を離れた後も活用されている様子を見かけたときは、本当に嬉しかったですね。どんな仕事でも喜んでくれる人がいるとやりがいになります。もう1つは「諦めない」ということ。今の自分が抱えている悩みは、きっと他の誰かも悩んできたことだと思うんです。だからこそ、思いつくところに情報を取りにいったり、周りの人たちに助けてもらったりすることで、きっと活路は開けると信じています。
アサヒビールには、相手の立場に立って話を聞いてくれる人や、一緒になって考えてくれる人など、共感力の高い人たちがたくさん集まっています。ひと手間かけた仕事を評価してくれる、1人で抱え込ませず全員でフォローしてくれる、そんな文化があるので安心感を持ってチャレンジを続けることができます。私自身も共感力を大切にしながら、この先もいろんな人の役に立てるように努力していきたいですね。