*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

「アサヒ ラグビースクール」第8弾は
兵庫県三田市へ
明るく人懐っこい子どもたちに
タックルやディフェンスの基礎を楽しく伝える

三⽥ラグビーフットボールクラブジュニア
(兵庫県・2024年4月21日)

昨年10月に閉幕した「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」の「ワールドワイド・パートナー」を務めたアサヒビール。国内では、日本ラグビーのさらなる発展を応援し、子どもたちの夢を叶える活動の一環として、全国各地を飛び回ってラグビースクールを引き続き開催しています。
「アサヒビール・ラグビーアンバサダー」の五郎丸歩さんと一緒に、ラグビー好きの子どもたちの成長を後押しながら、ラグビーならではの「気持ち高まる瞬間」を伝えていきます!

2024年に入って初めてのラグビースクールは、ラグビー人気の高い兵庫県へ。お邪魔した三田市立広野小学校の芝グラウンドで日曜を中心に練習しているのが、1991年に創立した「三⽥ラグビーフットボールクラブジュニア」です。三田市と周辺の街から幼児や小学生、中学生が集まり、多くの親御さんコーチのサポートのもと、ラグビーを楽しんでいます。

ラグビースクール当日は多くの幼児と小学生が集まり、練習サポートとして中学生も参加してくれました。代表の佐藤英(えい)さんは、このラグビークラブチームの特徴を「男の子たちはとにかく明るく、女の子たちは真面目な子が多い」と言います。「子どもたちがラグビーを楽しいと思ってくれることが何より大事。勝ち負け以上に、練習を通じて誰かを助けにいくといった仲間意識や、自主性、感謝する心などを育みたいと思いながら指導しています」。互いにホームステイを受け入れながら、オーストラリアのワルンガ・ラグビークラブとの国際交流を定期的に図るなど、ラグビーを通じたグローバルな活動や教育も、このクラブの魅力の1つです。

そんな環境のもとでラグビーを楽しんでいる小学高学年の男子に話を聞くと、「五郎丸さんたちが来ることをずっと楽しみにしていた!」「どんな努力をして代表で活躍できたのか聞いてみたい」「うちのクラブの特徴は声が大きいところ!」と元気いっぱいに答えてくれました。「タックルは怖いけれど、決まったらめっちゃうれしい。今日はタックルを教えてほしい」という小学中学年の女子たちの声も。

子どもたちはワクワクしながら開催時刻の1時間以上も前から集まり、五郎丸さんや、ラグビー日本代表戦最多出場を誇るゲストの大野均さんを待ち構えてのお出迎え。「門の前でみなさんにお出迎えしてもらったのは初めて」と五郎丸さんも驚いていました。

練習風景

遊びながら頭を使うウォーミングアップに大盛り上がり!

小雨がパラパラと降る中、予定よりも少し早い朝の10時前にラグビースクールが始まりました。「長い間、アサヒビールさんとラグビースクールを開催してきましたが、初めて雨が降りました(笑)。思い出に残る日になると思います。短い時間ですが、たくさん教えたいので、僕らを友だちだと思って疑問に思うことを気軽に質問してください!」と五郎丸さんが挨拶。続いて大野さんも「みんなと楽しい時間を過ごしたいと思っています。均ちゃんと呼んでください」と挨拶され、練習がスタートしました。

幼児と小学低学年、中学年、高学年に分かれ、ボールを持たずに20分ほどたっぷりとウォーミングアップするスタイルが印象的でした。女性コーチの掛け声と手拍子に合わせ、ラインやマーカーを踏まないようにジャンプしながら左右に飛び越える「リズムジャンプ」に、五郎丸さんも参加。一緒にリズミカルにジャンプするうちに、子どもたちとの距離もさらに縮まっていきました。

そのあとは、五郎丸さんによる「4方向トレーニング(前・後・左・右へジャンプするトレーニング)」を実施。2チームに分かれて整列し、五郎丸さんが「前」と言ったら後ろにジャンプし、「右」と言ったら左にジャンプするといった、指示した方向と反対方向に動く頭と体を使う運動です。みんな必死に声を出しながらジャンプし、間違えたり遅れたりしても笑いが絶えない時間でした。

練習風景 練習風景 練習風景

タックルして相手をラクに持ち上げるコツ

身体が温まったら、いよいよボールを持っての練習。タックルの練習では、大野さんが小学生のタックルを受け止めながら、「相手をしっかりつかんだら、もっと足を動かして。そう、ナイス!」と肩をぽんぽんと叩いて褒めながら、動作の確認を繰り返していました。

五郎丸さんからは、タックルしてそのまま相手をラクに持ち上げるコツを伝授。「腕全体を使って相手の脚を捕まえ、足をできるだけ相手の近くに置きます。自分のほっぺを相手のお尻にくっつけるぐらいの低いポジションから持ち上げると、ほらラクに上がるでしょ。そのとき、背中が丸まらないように注意して」といった具体的な説明を受け、子どもたちは一つずつ動きを確認するように繰り返し練習しました。

ディフェンス練習(守備練習)では、「スタートポジションは左右の足、どちらを前に置くの?チームの決まりごとをしっかり確認してください」「自分の役割は何かと考えながら、正しいポジションにつくことが大事」との五郎丸さんのテキパキしたアドバイスに、子どもたちからは思わず「分かりやすい」との声が。周囲で見ていたコーチ陣からも「こういう風にアドバイスすれば伝わりやすいのか」と感心する声が聞こえてきました。

練習風景 練習風景 練習風景

ラグビー日本代表への道につながった子ども時代に続けたこと

雨脚が強まる時間もありましたが、みんなケガすることなく元気に走り回り、2時間の練習はあっという間に終了。「アドバイスしてくれたことを、一生懸命やってくれて本当にうれしかったです」と笑顔の大野さん。五郎丸さんからは「私は小学1年生のとき、校舎の屋根に載せたくて毎日ボールを蹴っていて、小学3年生のときに達成しました。コツコツやってきたことが、ラグビー日本代表としてのキック力にもつながったと思っています。毎日の努力はとても大事です。今日は雨の中、よく頑張りました!」と挨拶されました。

この後は、屋根がある場所に移り、子どもたちと保護者を交えた懇親会が行われました。ジュースやお茶で乾杯し、子どもたちは昼食のおにぎりなどをほおばりながら、五郎丸さんと大野さんへの質問タイムへ。司会者が「質問がある人」と聞くと、「はいっ!」と元気よくたくさんの手が上がり、質問が絶えませんでした。「ドロップキック(ボールを1回地面に落として蹴るキック)の上手な蹴り方は?」という質問に五郎丸さんは、「キック練習だけでなく、脚を大きく振り上げるために、もも裏の筋肉を柔らかくするなどのストレッチもしっかりしてください」と回答。

「ラグビー日本代表になるために努力したことは?」という質問には、「小学校から高校まで、夏休みや冬休みに、お父さんから決められたマラソンコースを毎朝走っていました。大学からラグビーを始め、パスもキックも一番下手でしたが、誰よりも長い距離を走り続ける力が身に付いていた。努力し続けると、大人になったときに必ず役立つと思います」と大野さんが自身のエピソードを教えてくれました。

「五郎丸さんのルーティンのポーズはどうやって生まれた?」という質問には、「よくある質問ですね」と笑いを取りつつ、「ラグビー元イングランド代表選手のキッカーのポーズを、僕は真似したんです。でも、ポーズよりも大事なのが、ルーティン。例えば、毎日同じ時間に出発し、同じ道を通って通学したら、どこに信号があってどこが危険かと分かるので、事故を防ぎやすいですよね。でも、寄り道するとどこが危険か分からず、事故などのトラブルが起こりやすい。それと同じで毎回、自分でコントロールできるルーティンを大切にすることでキックに集中でき、練習したことが本番でも発揮できるようにしていたんです」と教えてくれました。

笑いを交えながらどの質問にも丁寧に答え、具体的なアドバイスをくれた五郎丸さんと大野さんに、子どもたちは感謝の気持ちを伝え、ラグビースクールは幕を閉じました。

ラグビースクールを終えて大野さんは、「高学年の子どもが、低学年の子どもの面倒を見ている姿を見て、教えていてとても気持ちのいいラグビークラブチームだと感じました」との感想。五郎丸さんからも、「人懐っこくて明るい子どもたちばかり。朝から苦痛な顔をしている子どもが1人もおらず、コーチ陣のサポートによる温かいラグビークラブチームなんだろうなという印象を持ちました。競技力向上も大切ですが、ラグビーが楽しいと思える時間をつくることはもっと大事。ラグビー日本代表が生まれることはもちろん、ラグビーを楽しむ仲間を1人でも多く増やすことが僕らの使命だと思うので、今後も全国のラグビークラブチームにお邪魔し、楽しさを伝えていきたいです」と話してくださいました。

練習風景 練習風景 練習風景 練習風景