アサヒビール大山崎山荘美術館（所在地 京都府乙訓郡大山崎町 館長 田中（たなか） 晃（あきら））は、2020年3月20日（金・祝）から6月14日(日)まで、河井�ｪ次郎（1890 ― 1966）の生誕130年を記念し、企画展 「生誕130年 河井�ｪ次郎展 ―山本爲三郎コレクションより」を開催いたします。

　1920年、京都の五条坂に窯を求めて「鐘溪窯（しょうけいよう）」と命名し、以来、河井は同地を拠点に活躍しました。中国や朝鮮の古作にならった精妙な作品を発表した初期を経て、柳宗悦 （1889 - 1961）らと民藝運動を創始し、生活に根ざしたうつわを追求するようになります。戦後は、既存の概念にとらわれない自由な作風に転じていきました。没後半世紀以上が経過する現在もなお、河井の手がけた多彩な作品は私たちを魅了しつづけています。

　民藝運動の支援者であったアサヒビール初代社長山本爲三郎（1893 ― 1966）は、生涯にわたり河井と親交をもちました。本展では、山本家から当館に寄贈され、開館以来当館所蔵品の軸である山本爲三郎コレクションを中心に、初期から晩年まで、河井�ｪ次郎の貴重な作品約110点を一挙に公開します。

　関連イベントとして、鷺（さぎ）珠江氏(河井�ｪ次郎記念館学芸員)による講演会「祖父・河井�ｪ次郎のこと」を開催いたします。また、会期中限定で、色彩豊かな河井の作品をイメージした、本展特製オリジナルスイーツ（協力：リーガロイヤルホテル京都）を提供いたします。