ニュースリリース
アサヒビール株式会社のニュースリリース
アサヒビール株式会社
国産最軽量級(※1)のビール類350mlアルミ缶を共同開発
環境に配慮したパッケージ開発で、CO2排出量を年間11,000t(※2)削減
〜2019年上半期中を目途に全国8工場で完全切り替えを目指す〜
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 平野伸一)は、昭和アルミニウム缶株式会社・東洋製罐株式会社・日本ナショナル製罐株式会社・大和製罐株式会社と共同で、環境に配慮したパッケージ開発の一環として国産最軽量級となるビール類350mlアルミ缶を開発しました。350ml缶1缶あたり最大で1g・約7%の軽量化(※3)となり、CO2排出量は年間で11,000t削減できる見込みです。
2017年3月から神奈川工場を皮切りにテスト展開を開始し、2018年中に全8工場の設備投資とテスト展開を完了し、2019年上半期中を目途に全8工場での完全切り替えを目指します。完全切り替え時には、ビール・発泡酒・新ジャンル商品のすべてのブランドで展開します。
今回のパッケージ開発では、缶の強度などの製品品質を確保しながら、缶胴部分のアルミ使用量を最大限減らすことで軽量化を図りました。軽量缶の実用化にあたっては、主に工場の缶詰ラインにおいて、缶に加わる衝撃を抑え缶のへこみや変形を防ぐための製造設備の改造や最適化を行なう等の技術開発により実現しました。
アサヒビール(株)ではこれまでも、環境に配慮した容器・包装資材として、ビール類缶蓋204径(※4)や、軽量6缶マルチパック(※5)などを開発してきました。ビール類アルミ缶においては、同様の軽量化を500mlサイズにも拡大する予定です。
アサヒグループでは、2010年3月に「環境ビジョン2020」を策定し、「低炭素社会の構築」「循環型社会の構築」「生物多様性の保全」「自然の恵みの啓発」の4つのテーマを柱として環境経営に取り組んできました。さらに2018年4月に、パリ協定やSDGsを踏まえ、「低炭素社会の構築」についての目標を見直し、新たな気候変動に関する中長期目標として国内企業グループの2050年の温室効果ガス排出量“ゼロ”を目指した「アサヒカーボンゼロ」を策定しました。
世界が長期的視点に立ち、地球温暖化防止の重要性を再認識しながら脱炭素社会の実現に向けて取り組みを加速する中、アサヒグループはより一層の省エネルギー化や、再生可能エネルギーの活用にバリューチェーン全体での取組みを推進します。
- ※1)当社調査による(2018年12月現在)
- ※2)缶の販売数量は2017年の実績に基づき、2020年に350ml缶を全数切り替え後と算出した場合の見込みです。
- ※3)缶を供給する製缶メーカーによって仕様が異なるため、最も軽量化を実現できた、現行缶:14.9g、軽量缶:13.9gの場合について記載しています。
- ※4)缶蓋の口径が56mmの缶蓋。以前使用していた206径缶と比較して口径を2.45mm小さくし、アルミの使用量を約0.5g(約13%)削減しました。2015年11月にビール類+ビールテイスト飲料製品で展開完了しています。CO2排出量の削減効果は年間約10,000tです。
- ※5)ビール類やビールテイスト飲料製品6缶を梱包する紙の包装資材。仕様を改良し缶の安定性を確保しながら板紙の面積を縮小することで、紙の使用量を約10%(約4g)削減しました。2018年5月に展開完了しています。CO2排出量の削減効果は年間約5,000tです。