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ニュースリリース

アサヒビール株式会社のニュースリリース

ニュースリリース2018年

2018年4月10日
アサヒビール株式会社

「生ビール製造における微生物品質保証技術」の開発が
平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰
科学技術賞 開発部門を受賞

 アサヒビール株式会社(本社:東京、社長:平野 伸一)の研究員が1994年から2017年の23年間、開発に取り組んできた「生ビール製造における微生物品質保証技術」が、「平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 開発部門」を受賞しました。表彰式は、4月17日(火)に文部科学省にて行われます。

 科学技術分野の文部科学大臣表彰は、文部科学省が科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、科学技術の水準の向上に寄与することを目的に、顕著な成果を収めた個人または団体を、「科学技術賞」、「若手科学者賞」、「創意工夫功労者賞」、「創意工夫育成功労学校賞」の各賞において文部科学大臣が表彰するものです。

■微生物品質保証技術の開発背景

 日本では加熱殺菌を施さない生ビール市場が1980年代後半から急速拡大し、微生物による品質問題(混濁)に遭遇するようになりました。原因菌の特徴としては、①品質検査培地で検出できない、②発生当時は新菌種あるいは未知菌種であることが多いという2点が挙げられます。

 そこで、当社では、「生ビール製造における微生物品質保証技術の開発」に取り組む中で、網羅的な混濁性菌検出培地および簡易な混濁性菌種同定法を開発しました。また、ホップ耐性遺伝子の水平伝搬機構を見出し、特定の遺伝型(ホップ耐性)を指標とした遺伝子マーカー検査法を開発しました。これにより、ビール業界で初めて新菌種・未知種への対抗策を示しました。更に、当社はこれらの成果を公知情報とすることで、世界の生ビール製造品質の安定に貢献しています。

■科学技術賞 開発部門 受賞者

鈴木 康司 (すずき こうじ) アサヒグループホールディングス株式会社
グループ食の安全研究所
飯島 和丸 (いいじま かずまる) アサヒビール株式会社名古屋工場品質管理部
浅野(野場)静 (あさの(のば)しずか) アサヒビール株式会社酒類技術研究所酒類技術第二部

平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 表彰式について
日時: 4月17日(火) 12:00〜
場所:文部科学省 3階 講堂(東京都千代田区霞が関3-2-2)

主要な論文

■論文名 : Isolation of hop-sensitive variant from Lactobacillus lindneri and identification of genetic marker for beer spoilage ability of lactic acid bacteria.

■掲載誌名 : Applied and Environmental Microbiology 71, 5089-5097, 2005.

■執筆者氏名 : 鈴木康司、飯島和丸、尾崎一隆、山下博

■論文名 : Development of detection medium for hard-to-culture beer spoilage lactic acid bacteria.

■掲載誌名 : Journal of Applied Microbiology 104, 1458-1470, 2008.

■執筆者氏名 : 鈴木康司、浅野静、飯島和丸、栗山英俊、北川泰

主要な特許

①登録番号・タイトル:特許第4819545号
「マルチプレックスPCR用人工陽性対照DNA群の作製法」

②登録番号・タイトル:特許第4986302号
「難培養化したビール類混濁乳酸菌の作製方法及びビール類混濁乳酸菌の検査培地」

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