ニュースリリース
アサヒビール株式会社のニュースリリース
アサヒビール株式会社
漱石最晩年の書簡を当館初公開
企画展 「生誕150年記念 漱石と京都 −花咲く大山崎山荘」
開催のお知らせ
アサヒビール大山崎山荘美術館（所在地 京都府乙訓郡大山崎町、館長 粟津晶）は、2017年3月18日（土）から5月28日（日）まで、企画展「生誕150年記念 漱石と京都 −花咲く大山崎山荘」を開催いたします。（会期中展示替えを行います）
当館では、夏目漱石（1867−1916）の生誕150年そして大山崎山荘第一期工事竣工から100年を迎えた記念すべき本年、漱石がかつての大山崎山荘の主人?加賀正太郎（1888−1954）に宛てた書簡を所蔵することとなり、これを機に当館で初めて一般公開いたします。このたび確認されたこれらの書簡は、『漱石全集』（1935年 岩波書店）に所収されているものの、長らく所在が明らかではありませんでした。
京都は漱石が生涯で4度も訪れた思い入れの深い地で、その経験をもとに『京に着ける夕』や『虞美人草』（1907年）などが生み出されました。
1915年の4回目となる京都滞在中、漱石は実業家 加賀正太郎の熱心な招待に応え、4月15日、桜咲く大山崎に建設中の山荘を訪ねました。20代で若さあふれる加賀は、大胆にも文豪に対して山荘の命名を依頼し、漱石もこれを快く引き受けました。
後日、帰京した漱石がしたためた書簡には、工事の進捗を気遣う内容や、創案した14もの名前の案が記されています。この翌年に漱石は没し、翌々年の1917年に大山崎山荘は竣工しました （第一期工事）。
本展では、漱石の日記や、ともに大山崎を訪れた画家 津田青楓（1880-1978）らの作品もあわせて紹介し、夏目漱石最後の京都滞在に迫ります。さらに、加賀正太郎が情熱を注ぎこの地で栽培した蘭を、後年図譜にまとめた『蘭花譜』も展示することで、大山崎山荘にまつわるさまざまな歴史を紐解きます。
また、本展関連イベントとして、日本近代文学の研究を長年にわたり牽引してこられた中島国彦氏（早稲田大学名誉教授）と長島裕子氏（早稲田大学非常勤講師）の対談「大山崎に出会う−漱石・京都・加賀正太郎−」を開催します。
さらに、4月14日（金）〜16日（日）の3日間、時代の先端を行くプロジェクトとして今まさに注目を集める「漱石アンドロイド」が当館にやってきます。 大山崎山荘の竣工を見ることなくこの世を去った夏目漱石先生の再訪が、102年ぶりに実現します。
【 本展に関するお問い合わせ先 】
アサヒビール大山崎山荘美術館 TEL 075-957-2364 FAX 075-957-3126
広報担当 ：
【 開催要項 】
- 展覧会名：
- 生誕150年記念 漱石と京都 −花咲く大山崎山荘
- 会期：
- 2017年3月18日(土) - 5月28日(日)
- 休館：
- 月曜（ただし祝日の場合は翌火曜日休館） 5月1日（月）は開館
- 開館時間：
- 10：00 - 17：00（最終入館 16:30）
- 会場：
- アサヒビール大山崎山荘美術館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
ＪＲ山崎駅または阪急大山崎駅より徒歩約10分
TEL:075-957-3123（総合案内） http://www.asahibeer-oyamazaki.com - 主催：
- アサヒビール大山崎山荘美術館、朝日新聞社
- 後援：
- 京都府、大山崎町、大山崎町教育委員会、エフエム京都
- 入館料：
- 一般900円（800円）、高大生500円（400円）、中学生以下無料、障害者手帳お持ちの方300円
※（ ）内は 20名様以上の団体の場合 - 作品点数：
- 約70件 ※ 会期中展示替えを行います
【 会期中のイベント 】
■対談 「大山崎に出会う−漱石・京都・加賀正太郎−」
- ゲスト：
- 中島国彦氏（早稲田大学名誉教授） × 長島裕子氏（早稲田大学非常勤講師）
- 日時：
- 3月19日(日)14:00 - 15:30
- 会場：
- 当館展示室2
- 参加費：
- 無料、ただし美術館入館料は別途必要
- 定員：
- 50名、要申込（先着順）
- 参加受付：
- 返信可能なFAXまたは往復はがきで
- （1）参加者全員分の氏名
以下、代表者のみ - （2）住所（3）電話番号（4）FAX番号 をご記入のうえ、「イベント係」まで
FAX： 075-957-3126
※申込は1回につき2名様まで
※対象は中学生以上
※往復はがきの場合は、参加希望日1週間前必着
※電話・メールによる受付はいたしません
※定員に達し次第、当館ウェブサイトでお知らせいたします
- （1）参加者全員分の氏名
■ 先生5度目の京都訪問が実現!!―漱石アンドロイドが大山崎山荘へ―
- 日時：
- 4月14日(金)、15日(土)、16日(日)
- 内容：
- 1915年4月15日の初来訪から102年ぶりに、夏目漱石先生が
アサヒビール大山崎山荘美術館にご来館 - 協力：
- 二松学舎大学
※詳細は当館ウェブサイトでお知らせいたします
■ アサヒ ラボ・ガーデン提携企画 レクチャー「漱石の書簡から紐解く山荘の物語」
※美術館では開催いたしません
- 日時：
- 2017年4月1日(土) 14:00 - 15:00
- 講師：
- 当館学芸員
- 定員：
- 40名、要申込（抽選）
- 会場：
- アサヒ ラボ・ガーデン（最寄：JR大阪駅・各線梅田駅）
http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/ - 内容：
- 企画展の理解をより深めるためのレクチャー
- 参加費：
- 無料
- 申込方法：
- 3月上旬よりアサヒ ラボ・ガーデンのウェブサイトで受付開始
■ ギャラリートーク
- 日時：
- 本展覧会中の第2、第4土曜日（ただし5月27日を除く） 14：00 - 14：30
- 会場：
- 当館展示室
- 内容：
- 当館学芸員による展示の見どころ解説
- 参加費：
- 無料、ただし美術館入館料は別途必要 ※事前申込不要
■ カフェ企画
ケーキ・ドリンクセット 各1000円（ コーヒー／紅茶いずれかとセット）
三ツ矢サイダー 250円（単品のみ）
※ 税込、美術館入館料は別途必要
 |
 |
 |
| 桜と苺のケーキ | アクア・ヴィテ ―命の水 | 三ツ矢サイダー |
| 桜の花とドライ苺を入れて焼き上げており桜リキュールがほんのり香ります。 桜咲く大山崎を訪れた漱石にちなんで、春爛漫の大山崎山荘を連想させる、華やかなケーキをご用意しました。 「宝寺の隣に住んで桜哉」 漱石 |
竹鶴ピュアモルトを贅沢に使用したサヴァラン風ケーキ＆ゼリーに、ビスキュイチョコマカロンを添えました。グラスの中に冷たいシロップを入れてお召し上がりいただきます。 加賀正太郎が篤く支援した日本のウイスキーの父・竹鶴政孝と、その妻リタの物語に敬意を表した大人のデザートです。 * アルコールを含みます |
三ツ矢サイダーの前身である平野水は漱石も好んで飲んでいたと言われており『行人』にも登場します。 当時から受け継がれる爽快感をお楽しみください。 |
【 企画展 「生誕150年記念 漱石と京都−花咲く大山崎山荘」 広報用提供画像 】
1
夏目漱石 1912年
日本近代文学館提供
※画像提供が必要な場合は
当館までご連絡ください
2
夏目漱石 「書簡 加賀正太郎宛 1915年4月18日」（部分）1915年
紙、当館蔵（吉田由明・卓生氏寄贈）
3
加賀正太郎監修『蘭花譜』より
「no.12 ブラッソカトレヤ・マダム チャールズ マロン‘オオヤマザキ’」1946年
木版画、48.5×33cm、当館蔵
