ニュースリリース
アサヒビール株式会社のニュースリリース
アサヒビール株式会社
企業の生物多様性保全活動を表彰する「いきものにぎわい企業活動コンテスト」
アサヒビール(株)アサヒの森環境保全事務所
農林水産大臣賞受賞
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 平野伸一)は、第五回いきものにぎわい企業活動コンテスト〈主催:いきものにぎわい企業活動コンテスト委員会、(公社)国土緑化推進機構、(公社)日本アロマ環境協会、(公社)水と緑の惑星保全機構、地球環境行動会議、後援:環境省、農林水産省〉において、最優秀賞である農林水産大臣賞を受賞しました。「いきものにぎわい企業活動コンテスト」は、企業による生物多様性保全・再生のための実践的な活動を表彰する制度であり、「アサヒの森」における多様なステークホルダーと協働した持続可能な林業の取り組みが高く評価された結果だと考えております。表彰式は、2016年12月9日(金)に東京ビックサイトで開催される「エコプロ2016」内で行われます。
「アサヒの森」では、社有林という特徴を生かし、林業を行いながら生物多様性の保全や生態系サービスの持続可能な利用について自由度の高い実践的な挑戦を行っています。 具体的には森林経営計画に基づいた間伐中心の施業により木材生産を行うとともに、生物多様性の状態把握調査や森林の生態系サービスの定量化にも取り組みながら、環境と経済を両立させる持続可能な林業の実現を研究機関等と協力して目指している単なる社会貢献にとどまらない取り組みです。
また、新入社員や労働組合員による林道整備や間伐作業、地元小学生を対象にした森林環境教育プログラムの実施、森の利活用について行政機関(国、県、市)、大学、NPO等と議論する「意見交換会」の開催など、多様なステークホルダーと協働した取り組みを継続しています。2005年の活動開始以来、延べ80回以上の活動を実施し、社外の方も含め約2,000名が参加しています。
こうした社内外での議論を参考にして、日本の木の文化を守り継承するために不可欠な大径木(文化材)の育成、FSC認証材の生産、低炭素社会の実現に寄与するJ−VERクレジットの取得・販売、様々な場面での間伐材利用も進めています。このような林業の持続的かつ健全な発展に寄与している森林の管理経営体持続可能な取り組みが評価され、「平成26年度全国林業経営推奨行事」において「林野庁長官賞」を受賞しています。
起源は、1941年にアサヒビール(株)の前身である大日本麦酒が、当時ビール瓶の王冠の裏地に使用されていたコルクの代用品としてアベマキの樹皮を確保するために広島県の山林を購入したことに始まります。結果的にはアベマキの樹皮を王冠に使わずに済みましたが、1960年代からヒノキ・スギの本格的な植林に着手し、今日に至るまで社員の手によって森を育ててきました。現在は、森林経営計画に基づき、40〜50年生のヒノキ・スギを対象とした利用間伐中心の施業を実施しており、間伐材を市場に出荷しています。
「アサヒの森」は、広島県庄原市と三次市の大小15ヵ所に点在しています。その総面積は2,165ヘクタールあり、東京ドーム約463個分の広さに相当します。
アサヒビール(株)は、1941年から保有する森林「アサヒの森」において、健全な森林の維持と持続可能な森林経営に取り組んできました。アサヒビール(株)の事業は、自然の恵みである麦芽やホップ、そしてなにより水によって支えられており、貴重な水を浄化し蓄える機能をもつ森林を守ることは事業を守ることにつながると考えています。
アサヒビール(株)は2010年3月に、アサヒグループ全体での環境保全活動を強化するべく、「環境ビジョン2020」を策定し、重点課題として「低炭素社会の構築」「循環型社会の構築」「生物多様性の保全」「自然の恵みの啓発」の4つを掲げています。
アサヒビール(株)は、「アサヒの森」を通じ、持続可能な森林経営と水を蓄える働きや土壌保全など森林の役割の重要性を啓発していくことで、社会に貢献できることを期待しています。
- ■アサヒビール(株)のCSR活動に関してはこちらをご覧ください。
- http://www.asahibeer.co.jp/csr/
- ■「アサヒの森」についての詳細はこちらをご覧ください。
- http://www.asahibeer.co.jp/asahi_forest/
- ■いきものにぎわい企業活動コンテストについてはこちらをご覧ください。
- http://mizumidori.jp/ikimono-nigiwai/