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アサヒビール株式会社のニュースリリース
アサヒビール株式会社
企画展「バーナード・リーチのうつわに跳ねる動物たち」
開催のお知らせ
アサヒビール大山崎山荘美術館(所在地 京都府乙訓郡、館長 渋谷博久)は、2013年6月8日(土)から9月1日(日)まで企画展「バーナード・リーチのうつわに跳ねる動物たち」を開催いたします。
本展では、バーナード・リーチ(1887−1979)が陶芸家として歩み始めた初期の頃から、晩年にいたるまで、生涯を通じてそのうつわに登場した、ユニークで愛嬌のある動物たちに焦点をあて、約80点を展示いたします。
初期の秀作《楽焼大皿 兎》(1920年, 京都国立近代美術館蔵)から円熟期の代表作といえる《スリップウェア グリフィン図大皿》(1952年, 当館蔵)をはじめ、リーチの陶芸作品をかたちづくる源となった貴重な図案もご紹介いたします。また、動物が表された世界各地の古陶磁もあわせて公開いたします。
鳥、うさぎ、蛙から空想上の動物グリフィンまで、リーチの作品にはじつにさまざまないきものが見られます。それらは、彫絵、色絵、掻落など様々な技法でうつわに描かれ、なかでも動物は多彩なバリエーションが生みだされました。
柳宗悦(1889−1961)が、リーチの優れた陶工としての顕著な資格のひとつとして、絵が描けるということをあげているように、はやくからたしかな画力を身につけ、秀逸なドローイングやエッチングも多数残しています。
1911年、日本の地で偶然に体験した楽焼の絵付のおもしろさに心を奪われ、リーチは陶芸家としての道を歩み始めました。富本憲吉(1886−1963)とともに六世尾形乾山(1851−1923)のもとでやきものの技術を学び、やがてうつわにその画才を存分にふるうことになります。リーチは初代乾山(1663−1743)の詩的な陶画にみられる雅味に富む調和へのあこがれから、うつわにおける絵画表現を追求していきます。また、自然を深く愛し、周囲の情景を常に観察しスケッチしていた一方で、東西の古作の研究にも熱心に取り組みました。
現実の動物から着想を得たもの、伝統的図柄に学んだもの、とさまざまですが、描かれた絵と陶磁のかたちは互いに共鳴し引き立てあいながら、作品の強さを支えています。動物たちは、生を得たようにいきいきとしたリーチ特有のいきものの姿となり、おおらかで柔和な素地に、のびのびと自由に跳躍しているのです。
本展では、これらのうつわに跳ねる動物たちの表現をとおし、絵とかたち、一瞬の命の輝きと普遍の美、西洋と東洋、リーチが目指した調和の世界をご覧いただきます。
【本展に関するお問い合わせ先 】
アサヒビール大山崎山荘美術館 TEL 075-957-2364 FAX 075-957-3126
担当学芸員 :
【開催要項】
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【関連イベント】
■ギャラリートーク
日時: 展覧会期間中、第2、第4土曜日 14:00−14:30
場所: 当館展示室 / 内容: 当館学芸員による展示の見どころ解説
参加費: 無料、ただし美術館入館料は別途必要 ※事前申込不要
■アサヒ ラボ・ガーデン提携企画 ※美術館では開催いたしません
会場: アサヒ ラボ・ガーデン(最寄:JR大阪駅・各線梅田駅)
http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/
レクチャー 「バーナード・リーチのうつわと絵」
講師: 当館学芸員 / 日時: 6月29日(土)14:00−15:00
内容: 企画展の理解をより深めるためのレクチャー
参加費: 無料 / 定員: 40名、要申込(先着順)
参加受付: 5月中旬よりアサヒ ラボ・ガーデンのホームページ上で受付開始
ワークショップ 「山荘のどうぶつ観察ノートをつくろう」
対象: 小学4−6年生とその保護者/講師: 当館学芸員
日時: @8月3日(土) A8月17日(土)いずれも 14:00−16:00 ※要保護者同伴
内容: 当館の作品に見られる動物のおはなしをもとに、オリジナル観察ノートをつくります
参加費: 500 円/ 定員: 各回20組、要申込(先着順)
参加受付: 7月中旬よりアサヒ ラボ・ガーデンのホームページ上で受付開始
■カフェ企画「クール・ドーナツ・コレクション」(4種類のオリジナルスイーツ)
内容: リーガロイヤルホテル京都が考案した期間限定の4種類の特製スイーツを提供いたします。
ふたつの味のハーモニーが楽しめる夏にぴったりの冷たいケーキドーナツをぜひご賞味ください。
◆「マンゴー&パッションフルーツドーナツ」 ◆「ラズベリー&ミルクドーナツ」
◆「ココナッツ&パインドーナツ」 ◆「黒糖&きなこドーナツ」
期間: 展覧会期間中 /場所: 当館本館2階喫茶室
料金: 500円(単品税込、美術館入館料は別途必要)/協力: リーガロイヤルホテル京都
【常設展示】
同時開催の常設展示では、館蔵品から、安藤忠雄設計「地中の宝石箱」(地中館)においてクロード・モネ(1840−1926)《睡蓮》を、安藤忠雄設計「夢の箱」(山手館)において須田悦弘(1969−) 《睡蓮》 をご覧いただけます。約5500坪の当館庭園内に点在する池に咲く、睡蓮との共演をお楽しみください。
【企画展 「バーナード・リーチのうつわに跳ねる動物たち」 主要な展示作品】
※いずれもアサヒビール大山崎山荘美術館蔵
バーナード・リーチ 《白化粧彫絵飛燕文皿》 1954年 陶器 8.2(h)×38.7cm |
バーナード・リーチ 《スリップウェア グリフィン図大皿》 1952年 陶器 10.2(h)×45.3cm |
バーナード・リーチ 《白化粧鉄絵駆兎文大鉢》 1935年 陶器 17.5(h)×45.5cm |
バーナード・リーチ 《ガレナ釉彫絵蛙図大皿》 1953年 陶器 7.5(h)×37.2cm |