ニュースリリース
アサヒビール株式会社のニュースリリース
アサヒビール株式会社
株式会社NTTデータ
積水ハウス株式会社
株式会社竹中工務店
帝人株式会社
凸版印刷株式会社
日産自動車株式会社
株式会社博報堂
株式会社NTTデータ経営研究所
応用脳科学コンソーシアム
2011年度「応用脳科学R&D研究会」を発足
〜独創性の高い6テーマについて、異業種の民間企業と
異分野の脳科学研究者が連携し事業性の高い研究テーマを推進〜
※1 応用脳科学コンソーシアムとは、NTTデータ経営研究所が日本神経科学学会の協力を得て設立した、異業種の民間企業と異分野の研究者が一堂に会し、脳科学及びその関連領域の最新の研究知見を基盤に、「研究開発」「人材育成」「人材交流及び啓発」に取り組む、オープンイノベーションモデルのコンソーシアムです。20社を超える民間企業が参画し、複数のR&D研究会のもと幅広い研究活動を進めています。
各社が設置するR&D研究会は現時点で以下の通りです。この他のR&D研究会については、今後随時応用脳科学コンソーシアムのWebサイト※2上で公開予定です。
※2 応用脳科学コンソーシアムWebサイト : http://www.keieiken.co.jp/can/
(1) 食品分野への脳計測技術の適用評価研究会 |
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主幹事会員: |
アサヒビール株式会社 |
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その他参画会員: |
株式会社博報堂、味の素株式会社、森永製菓株式会社、 株式会社ATR-Promotions、株式会社島津製作所、 株式会社デジテックス研究所、株式会社脳機能研究所、横河電機株式会社 等 |
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活動概要: |
人間が感じる「美味しさ」は、味や風味・食味といった感覚情報以外にも、デザインやCM・広告・口コミ情報等のさまざまな知覚情報によって形成されると考えられます。アサヒビール株式会社は、昨年度の研究会にて、「美味しさ」を総合的な視点から理解し定量化する新しい評価手法について、その事業応用の検討と、当該評価手法の脳神経科学的な考察を行いました。今年度の研究会においては、このような総合的な視点が必要となる食品評価に対し、現在使われているさまざまな脳計測技術の計測適用可能性と有効性について検証を行うことで、商品開発やマーケティングへの脳計測技術の運用指針を得ることを目指します。 |
(2) ヘルスケア脳情報研究会 |
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主幹事会員: |
株式会社NTTデータ |
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その他参画会員: |
帝人株式会社、株式会社ATR-Promotions、株式会社脳機能研究所 |
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活動概要: |
日本における高齢者の脳のヘルスケアデータは、一部データベース化の試みはなされているものの、収集される情報や利用の目的が限定的となっており、情報の活用といった観点からはまだまだ不十分な状況です。一方、これらを支える社会インフラに目を向ければ、日本は、医療技術、先端医療画像診断機器の普及や画像処理システム、ITネットワーク技術といったもののレベルは、それぞれグローバルな競争力を持っています。本研究会では、これらの背景を踏まえ、健康な生活を支える脳情報の利活用の促進のため、これら日本の優れた医療IT要素を統合する、新たな脳情報プラットフォームの実現を目指します。昨年度の本研究会において進めた、さまざまな観点における実現可能性の検証を元に、今年度は実現のための具体的な方策の策定を目指します。 |
(3) コミュニケーション空間研究会 |
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主幹事会員: |
株式会社竹中工務店 |
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その他参画会員: |
帝人株式会社、株式会社博報堂、コクヨ株式会社、日本電気株式会社、 株式会社ATR-Promotions、株式会社島津製作所、株式会社脳機能研究所 等 |
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活動概要: |
人間は自分を取り囲む建築空間から、知らず知らずのうちにさまざまな影響を受けます。そのため、株式会社竹中工務店はこれまで、建築空間が個人個人の健康や知的生産性などに与える影響に関する研究を積極的に進めてきています。昨年度の本研究会においても、個人と個人の関係性(特に、コミュニケーション)に注目し、どのような空間が「よいコミュニケーション」を促し、よい関係(信頼)を醸成するかを脳神経科学的に明らかにすることを目指した検討を進めました。今年度の本研究会では、企業のR&D空間における創発的なコミュニケーション、接客サービスを伴う空間でのコミュニケーションなどを事例として、昨年度の検討結果を踏まえた実験の実施など、より具体的な研究を進めます。 |
(4) 心理性素材研究会 |
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主幹事会員: |
帝人株式会社 |
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その他参画会員: |
非公開 |
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活動概要: |
被服に関する素材開発・利用において、「快適性」の理解と評価は重要な課題です。被服の「快適性」研究は、これまで、温度・圧力といった物理的環境に対する、筋電位・心拍数・血圧といった生理反応の計測を中心として進んできました。しかしながら、感覚を処理し、快適さを感じる主体である脳については、脳波計の計測が一部で行われているものの、研究がまだ十分に行われていない領域と言えます。本研究会では、触覚や視覚に関する脳科学の知見に、近年蓄積しつつある、身体感覚が心理的な判断に与える影響についての研究成果を組み合わせることで、近年産業界で注目されている機能性素材の次のコンセプトとしての「心理性素材」を実現するための研究を進めます。 |
(5) デジタルメディアの五感センシング研究会 |
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主幹事会員: |
凸版印刷株式会社 |
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その他参画会員: |
非公開 |
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活動概要: |
情報コミュニケーションにかかわる科学技術の発達に伴い、デジタルコンテンツ市場は拡大の一途をたどっており、2010年9月にはコンテンツ市場の半分を占めるに至ったとも言われています。しかしながら、こうしたデジタルメディアについて人の認知や情報処理がこれまでのメディアとどのように異なるかについての研究はそう多くありません。本研究会では、生活者が情報・広告を受容する際、媒体の違いによって生理学的影響や認知活動にどのような違いがあるのかについて、脳科学の知見や生理活動計測の側面から研究し知見の蓄積を図るとともに、それらの影響を定量的に把握する手法研究を進めます。 |
(6) プレジャダイナミクス研究会 |
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主幹事会員: |
日産自動車株式会社 |
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その他参画会員: |
非公開 |
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活動概要: |
自動車の運転に代表されるように、人間は道具の操作に楽しさを感じることがあります。こうした「楽しさをもたらす道具」を開発するためには、人間が道具を操作する際に、どのようなメカニズムに基づいて楽しさを感じているかを、脳神経科学的に明らかにすることが必要です。日産自動車株式会社は昨年度の本研究会において、自動車の運転がもたらす楽しさのメカニズムを解明するための研究を実施しました。今年度の本研究会では、自動車にとどまらずタッチインタフェース等も含め、広く「楽しさをもたらす道具」を対象とすることで、さまざまな観点から道具がもたらす楽しさを研究します。 |
【その他R&D研究会の活動について】
今年度は、上記応用脳科学コンソーシアムの会員が主催するR&D研究会に加え、事務局を務める株式会社NTTデータ経営研究所が主催する研究会の立ち上げを予定しています。事務局主催の研究会は、立ち上げ決定次第、順次公開いたします。
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特別会員 |
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アサヒビール株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:小路明善) |
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R&D研究会員 |
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味の素株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 取締役社長:伊藤雅俊) |
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協賛会員 |
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株式会社ATR-Promotions(本社:京都府相楽郡精華町、代表取締役社長:正木信夫) |
【お客様からのお問合せ先】
株式会社NTTデータ経営研究所
【リリース内容やご入会その他コンソーシアムに関するお問い合わせ】
マネジメントイノベーションセンター
応用脳科学コンソーシアム事務局 萩原一平・山川義徳・西出拓・福田紘己・藤澤順也
TEL:03-5213-4160(代表)/03-5213-4115(直通)
FAX:03-3221-7022
E-mail:can-neuroscience@keieiken.co.jp
【報道関係のお問い合わせ】
プラクティスサポート部
井上国広 TEL:03-5213-4170(部代表) FAX:03-3221-7022
■ ご参考
「2010年度応用脳科学R&D研究会」につきましては、以下のURLよりご参照ください。
http://www.asahibeer.co.jp/news/2010/1101.html