ニュースリリース
アサヒビール株式会社のニュースリリース
アサヒビール株式会社
キリンビール株式会社
アサヒグループとキリンビールグループの物流部門における
配送と回収の協業について
〜共同配送と共同回収により、CO2を削減、東京ドーム約8 個分〜
〜環境負荷の低減と業務効率化を目指して、テスト展開を実施〜
アサヒビール株式会社(社長 泉谷直木)とキリンビール株式会社(社長 松沢幸一)は、
物流部門での環境負荷の低減および両社のより一層の業務効率化を目指した協働取り組み
を、2011 年8 月29 日から開始します。両社が保有する拠点の立地を活かして、東京都の一
部エリアでの小口配送(※1)の共同化と、茨城県・埼玉県・長野県・静岡県の4 県で空容
器の共同回収のテスト展開を行うことで合意しました。
この取り組みにより、両社合計で、年間のCO2排出量を約196t(従来比で約22%)削
減します。これによる削減量は、東京ドーム約8 個分(※2)に相当します。具体的には、
小口配送面で約38t(従来比約▲30%)、空容器回収面で約158t(従来比約▲20%)とな
ります。
※1 通常は工場から10t 車以上の大型トラックで卸店に配送を行っているが、一部の地域では2〜4t 車
の小型トラックで複数の小売店に置き回り配送しているケースがある。
※2 エコ樹木換算にすると杉の木15,075 本が1 年間に吸収する量と同程度となり、植林面積にして
約366,000 uとなる。(出典:環境省・温室効果ガス排出量算定方法検討会)
■ 小口配送の共同化
両社にとって最大の市場である東京都で小口配送における配送拠点を相互活用し、配送距離の短縮・積載率の向上・車両回転率の向上を実現することで、環境負荷の低減を目指します。 アサヒビール(株)はビール類・低アルコール飲料・洋酒・ワイン・焼酎・清涼飲料の6カテゴリーの製品を、キリンビール(株)はビール類・低アルコール飲料・清涼飲料の3 カテゴリーの製品を対象に行います。実施エリアは、江東・江戸川・渋谷・新宿・中野・杉並の6区となります。具体的には、アサヒビール新宿配送センター(渋谷区)から渋谷・新宿・中野・杉並の4 区へ、キリンビール東部センター(江東区)から江東・江戸川の2 区へ、それぞれ両社の対象製品を両社の得意先に共同で配送します。 10 月末頃からは、東京都内の他エリアと神奈川県内の一部についても展開を拡大する予定です。 |
■ 空容器の共同回収
両社は従来、配送ごとに荷量が少なくても実施していた空容器回収を役割分担します。
これにより、回収車の積載効率を向上させるとともに、商品配送後の空き車両に一般貨
物を計画配車することで、環境負荷の低減を目指します。 対象空容器は、ビールの空瓶、空樽、飲料の空瓶、炭酸ガスボンベ、パレットです。 両社の製造拠点が比較的近くにある茨城県※1と愛知県※2の工場出荷エリアである、 茨城・埼玉・長野・静岡の4 県の一部地域からの空容器の回収を共同で行います。 具体的には、両社共通の得意先ごとに回収を役割分担し、それぞれが製品を配送した 後、回収を担当する側の会社の車両の帰り便に両社の空容器を積み込むことで、積載効 率を約25%向上させます。また、回収を担当しない側の車両の帰り便には別の運送業務 を計画的につけることが可能となり、運賃収入増が見込まれます。 ※1 アサヒビール茨城工場(茨城県守谷市)、キリンビール取手工場(茨城県取手市) ※2 アサヒビール名古屋工場(愛知県名古屋市)、キリンビール名古屋工場(愛知県清須市) |
アサヒビール(株)とキリンビール(株)は、市場では競合として公正な競争を展開する一方で、世界的に関心が高まっている環境問題に対して、環境にやさしく経済性の高い物流の共同展開を行うなど、「競争と協調」の視点から既存の枠組みを超えた協力体制を構築することで、更なる持続可能な社会への貢献を目指していきます。
【今回の件に関するお問い合わせ先】
アサヒビール株式会社 広報部 TEL:03−5608−5126
キリンビール株式会社 広報部 TEL:03−6734−9789