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ニュースリリース

アサヒビール株式会社のニュースリリース

ニュースリリース2011年

2011年1月18日
アサヒビール大山崎山荘美術館

「プリズム・ラグ 〜手塚愛子の糸、 モネとシニャックの色〜」展
開催のお知らせ

 アサヒビール大山崎山荘美術館(館長:羽田 茂)は、平成23年3月17日(木)から6月12日(日)の期間に「プリズム・ラグ 〜手塚愛子の糸、モネとシニャックの色〜」展を開催します。

 本展覧会のキーワードは「虹色」です。フランスの印象派を代表する「光の画家」とも言われるクロード・モネや、点描を用いた新印象派のポール・シニャックは、目に「見える」色彩を探求しました。一方、気鋭の美術家である手塚愛子は織物を色糸に分解したり、刺繍の表裏や縫われる前の糸を同時に見せたり、過去の様々な造形物を引用して再構成したりするなどの手法で、表面には「見えない」ものを取り出してみせます。今回は手塚の作品をロンドンで制作された最新作を含めて紹介します。

 印象派や新印象派は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の虹色を基本とする絵具をパレット上で混ぜずにカンヴァスに並置することで、視覚の中で光を混合させ明るい画面を作り出す技法である「筆触分割」を用いました。本展覧会では館蔵品の中から、色彩にこだわり「見える」ことを追求した、モネの『睡蓮』連作・『アイリス』やシニャックの『ヴェネツィア』を展示します。

 美術家の手塚愛子は布と糸を使って、ものが内包する時間的プロセスや歴史的な蓄積といった、表には「見えない」部分をあらわにします。たとえば、織物から引き出された赤・青・緑といった色糸は絵画における原色の絵具を連想させますが、織られたものを素材に戻すことによって、それらが織られた時間をも示唆していきます。これはもともと表面しか見えない、けれどもそのなかに多重の層を含み持つ「絵画」の制作から出発した手塚の「解体 ­ 再構築」の試みと言えます。

 冬が終わり、草木も一斉に芽吹く春。アサヒビール大山崎山荘美術館には、カットグラスがプリズムとなって創り出される虹色の光が満ち溢れます。本展覧会は、「プリズム」が光を虹色に分解するように、普段ものを見ている角度にズレ(=ラグ)を生じさせることによって、通常の視線からこぼれ落ちてしまうものを可視化させ、見る者を新鮮な驚きと喜びに導くよう構成されています。


【 同時開催 】常設展「民藝の色」(2F展示室)
 館蔵品の中から、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、芹沢銈介、黒田辰秋など民藝作家の名品をご覧いただきます。


【 開催要項 】

展覧会名 :

プリズム・ラグ 〜手塚愛子の糸、モネとシニャックの色〜

会   期 :

2010年3月17日(木)〜6月12日(日)
月曜休(祝日の時は翌火曜休)
ただし、3月28日(月)、4月4日(月) 、5月2日(月) は開館 

会   場 :

アサヒビール大山崎山荘美術館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
JR山崎駅または阪急大山崎駅より徒歩10分
TEL:075-957-3123(総合案内)
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

主   催 :

アサヒビール大山崎山荘美術館

協   力 :

ケンジタキギャラリー

後   援 :

大山崎町、大山崎町教育委員会

入 館 料 :

大人700円(600円)、高大生500円(400円)、障害者手帳お持ちの方300円、
小中学生無料 ※( )内: 20名以上の団体

展示構成 :

館蔵品よりクロード・モネ、ポール・シニャックによる絵画5点と、
手塚愛子による布や糸を用いた作品、ドローイング、インスタレーション約20点。

 

【 作家略歴 】
 手塚愛子(1976年 東京都生まれ )

 

1999年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科卒業
2001年 武蔵野美術大学大学院 造形研究科油絵コース修了
2005年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科博士(後期)課程油画領域修了
     博士号(美術)取得 博士論文「織りとしての絵画」
2010年 五島記念文化財団新人賞により渡英
2011年 文化庁新進芸術家海外研修制度により2年派遣研修員として渡独予定

主な展覧会
2005年 「VOCA展2005 現代美術の展望 - 新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)佳作賞受賞
2006年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006(新潟)
2007年 個展「薄い膜、地下の森」スパイラル・ワコールアートセンター(東京)
2007年 「「森」としての絵画 :「絵」の中で考える」岡崎市美術博物館(愛知)
2007年 「サイクルとリサイクル」愛知県美術館
2008年 「MOTアニュアル2008 解きほぐすとき」東京都現代美術館
2008年 「Tangent」国際芸術センター青森(青森)
2008年 「たねとしかけ」群馬県立近代美術館
2009年 個展「落ちる絵 - あやとり」ケンジタキギャラリー(東京)
2009年 「Stitch by Stitch - 針と糸で描くわたし」東京都庭園美術館
2009年 第1回所沢ビエンナーレ美術展「引込線」西武鉄道旧所沢車両工場跡(埼玉)
2009年 「City_net Asia 2009」ソウル市美術館(韓国)

2011年3月5日〜4月23日 ケンジタキギャラリー(名古屋)、3月11日〜4月23日ケンジタキギャラリー(東京)にて個展を開催予定。

【 関連行事 】

アーティストトーク

 

日 時 :

3月19日(土) 14:00〜15:30

 

場 所 :

本館展示室1F、新館展示室

 

参加費 :

無料(美術館入館料は別途必要)

 

定 員 :

20名、要予約(先着順)  
※FAXにて参加受付(1)お名前 (2)ご住所 (3)お電話番号(4)FAX番号をご記入の上、
「プリズム・ラグ アーティストトーク係」まで。FAX:075-957-3126

ギャラリートーク

 

日 時 :

展覧会期間中、毎月第2土曜日(5月14日を除く) 14:00〜14:30

 

場 所 :

当館展示室

 

内 容 :

学芸員による展示のみどころ解説

 

参加費 :

無料(美術館入館料は別途必要) ※事前申し込み不要

カフェ企画「虹色 Fairy Cakes」

 

内 容 :

リーガロイヤルホテル京都が展覧会のために特別にご用意したカラフルなフェアリーケーキ(カップケーキ)を会期中、当館喫茶室にて提供いたします。

 
提供
期間 : 展覧会会期中
場所 : 当館喫茶室
料金 : 800円(税込、ドリンク含む、美術館入館料は別途必要)
協力 : リーガロイヤルホテル京都

出前授業

 

日 時 :

4月〜6月上旬予定

 

場 所 :

《出前授業》 大山崎小学校、大山崎第二小学校
《美術館見学》 当館展示室

 

内 容 :

教育普及活動の一環として、学芸員が小学校に出向いて授業を行い、展覧会出品中の作品を取りあげて、作品の見方などを楽しみながら学んでもらいます。後日、美術館で展示中の作品を鑑賞します。 

大山崎春茶会

 

日 時 :

5月14日(土)、15日(日)  11:00〜16:00(受付は15:30まで)

 

場 所 :

当館庭園・茶室など

 

内 容 :

恒例の中国茶会を開催します。

 

参加費 :

1,000円(税込、お菓子・お土産付き、美術館入館料は別途必要)

 

共 催 :

中國茶會・無茶空茶

  ※雨天決行
  ※お気に入りのお猪口くらいの茶杯をお持ちになってご参加ください(美術館でも購入できます)。
  ※本件のお問い合わせ先 TEL:06-6361-6910  e-mail : muchakucha@nifty.com
   中國茶會・無茶空茶 黄 安希(ほあん あき)<茶事家>

【 本展に関するお問い合わせ先 】

アサヒビール大山崎山荘美術館   TEL 075-957-2364 FAX 075-957-3126
担当学芸員: 芦刈 歩

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