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ニュースリリース

アサヒビール株式会社のニュースリリース

ニュースリリース2011年

2011年01月06日
アサヒビール株式会社

2011年 アサヒグループ事業方針
〜「改革」「実行」「全員参加」で新生アサヒグループへの進化を目指す〜

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 泉谷直木)は、2009年12月に2015年までの「長期ビジョン」を発表し、昨年からその実現に向けて2012年を最終年度とする「中期経営計画2012」に取り組んでいます。アサヒグループのあるべき姿として“自然のめぐみを、食の感動へ。「世界品質」で信頼される企業を目指す”ことを長期ビジョンに掲げ、グループ全体の生産性向上による事業基盤の強化と国内外への積極的な事業投資や提携などによる飛躍的な成長を目指しています。

 昨年は、「中期経営計画2012」初年度として国内酒類・国内飲料・食品・国際それぞれの事業領域で成長と収益性向上を見据えた取り組みを推進しました。
 2011年は、昨年打ち出した計画を確実に実行して成果を出すとともに“攻める一年”と位置づけ、「改革」「実行」「全員参加」をスローガンにグループ・グローバル経営に取り組み、アサヒグループのさらなる企業価値向上を目指します。

 競争のグローバル化など経営環境が大きな変革の時期にあるなか、アサヒグループは本年7月に純粋持株会社制に移行します。各事業部門の権限と責任の明確化や専門性の追求による事業基盤の強化を図るとともに、国内外の成長領域へより大胆な資源配分を可能とする体制に移行して飛躍的な成長を目指します。

 また、新生アサヒグループの社員一人ひとりが価値観を共有し、一貫性のある企業姿勢をお客様に対して明確に行動で示していくために、コーポレートブランド価値の向上に取り組みます。

 2011年のアサヒグループ事業方針

【1】国内酒類事業
 少子高齢化による酒類飲用量の漸減や生活防衛意識の高まりによる低価格志向といった傾向が続き、2011年も厳しい市場環境に大きな変化は無いと見込まれます。そのような環境の中、お客様からの信頼や親近感の醸成によるブランド価値の向上、そして新しい発見や喜びを提供する新価値提案による総需要の拡大を図ります。
 最大の強みであるビール類事業では、『アサヒスーパードライ』と『クリアアサヒ』を中核ブランドとしてカテゴリーごとの基幹ブランド育成を一層強化します。また、徹底的にお客様に焦点を合わせて、需要創造につながる新たな価値提案に取り組みます。
 総合酒類事業では取引条件の見直しなど収益性の向上に取り組むとともに、それぞれのカテゴリーにおける中核ブランドの育成と強化を図り、プレゼンスの拡大を図ります。
 収益構造改革としては、吹田工場に西宮工場のビール類生産機能を統合し、国内8工場の新生産体制に移行するなど生産効率の大幅な向上を図ります。

【2】国内飲料事業
 国内飲料事業の中核会社である「アサヒ飲料」は、市場シェア10%の早期実現に向けて、『三ツ矢』『WONDA』『十六茶』など基幹ブランドのさらなる強化と『ティオ』『六甲のおいしい水』をはじめ、次につながるブランドの育成に取り組みます。ブランドの強化とあわせて自動販売機台数の増加とパーマシンの向上による成長を目指します。また、ペットボトルの軽量化やペットボトル内製化の推進によるコスト競争力の向上や、全てのバリューチェーンで効率的な運営を推進し、収益性の向上を図ります。
 本年1月1日をもって「エルビー<東京>」と「エルビー<名古屋>」を統合して誕生したチルド飲料事業を担う「エルビー」は、両社の経営資源を一体化することで単独では描けなかった成長戦略の構築と収益性の向上を目指します。

【3】食品事業
 「アサヒフードアンドヘルスケア」は、『ミンティア』や『ディアナチュラ』など各分野の中核ブランドの強化に取り組みます。また、将来の成長の原動力となる高付加価値の酵母エキス・天然調味料事業の拡大を図ります。
 「和光堂」は、ベビーフードNo.1ブランドとして育児品事業をさらに成長させるとともに、高齢者事業など次なる成長に向けた新規事業の開拓を目指します。
 「天野実業」は、新たなチャネルや地域での販路拡大と積極的な広告宣伝の展開による通信販売事業の飛躍的な成長を目指します。また、業界トップクラスのフリーズドライ技術を駆使し、主力である味噌汁に次ぐ新しいカテゴリーの創出を目指します。
 こうした各社の取り組みに加えて、グループの食品事業としての全てのバリューチェーンにおいてシナジーを追求し、食品事業全体の収益性向上を図ります。

【4】国際事業 
 国際事業においては、新規の事業投資や提携も視野に入れながら、昨年までに構築してきた事業基盤の強化と収益性向上の取り組みを推進します。
 国際酒類事業の中心となる中国ビール事業では、「青島啤酒股份有限公司」との提携関係のさらなる強化を図ります。昨年開始した既存の中国ビール生産拠点での青島ブランドの受託製造を拡大し、工場の操業度向上などで収益性改善を図り、通期での中国ビール事業初の黒字化を目指します。
 また、『アサヒスーパードライ』のアジアNo.1プレミアムビールとしての地位獲得を目指し、中国においては「青島啤酒股份有限公司」の販路活用など中国全土に販売できる体制の構築を進めるとともに、その他の地域においては現地生産や製造・販売ライセンスなどによるプレゼンスの拡大を図ります。
 国際飲料事業においては、豪州の「シュウェップス・オーストラリア」と新たにアサヒグループに加わる「P&N」を合わせて豪州飲料市場における販売数量第2位の確固たる地位を確立し、両社のシナジーを発揮することで豪州飲料事業のさらなる成長を目指します。また、中国において飲料市場シェアNo.1を目指して成長し続ける「康師傅飲品控股有限公司」の成長戦略を引き続き支援し、持分法投資利益の拡大を図ります。

 さらに、中国および台湾において食品・流通業を展開している「頂新ホールディング」との取り組みを具体化し、日本国内で展開している高付加価値食品や機能性食品を中心に、中国および台湾における食品事業の拡大を目指します。

 2010年のアサヒグループ概況

 日本経済を取り巻く環境は、世界の経済成長を牽引してきたアジアの成長の鈍化や、幅広い通貨で進んだ円高の影響などにより依然として厳しい状況が続いています。
 2010年は、「長期ビジョン」および「中期経営計画2012」の達成に向けて、新生アサヒグループへの飛躍的な成長を遂げるために、課題の整理とその課題に対する方針を明確に打ち出してきました。

 収益性の向上を課題としている国内酒類事業においては、吹田工場に西宮工場のビール類生産機能を統合し、国内8工場の新生産体制に移行する決定をしました。また、成熟市場におけるお客様の価値観や消費行動の変化に対応するために「コトモノ研究室」を新たに設置するなど、新しい価値の提案や新カテゴリーの創出を目指す取り組みを強化しました。

 国内飲料事業の中核会社である「アサヒ飲料」は、市場シェア10%の早期実現を目指し、基幹ブランドの強化に取り組むとともに『六甲のおいしい水』や『六条麦茶』ブランドを新たに取得する決定をしました。また、「エルビー<東京>」と「エルビー<名古屋>」は、チルド事業再編の核となるよう、事業基盤の強化を最優先に収益性向上に取り組みました。

 食品事業においては、成長に向けて「和光堂」の主力工場である栃木工場の生産能力増強を実施したほか、「天野実業」でもフリーズドライの生産能力の増強を決定しました。また、「アサヒフードアンドヘルスケア」の調味料事業では、セルビアにおける生産体制が整ったことにより、高付加価値の酵母エキスの製造を開始しました。

 国際事業においては、「青島啤酒股份有限公司」との提携関係を強化し、既存の中国ビール生産拠点で青島ブランドの受託製造を開始するなど中国ビール事業の収益性の改善に取り組みました。また、中国で飲料事業を展開している「康師傅飲品控股有限公司」に加えて、食品事業などを展開している「頂新ホールディングス」の株式を取得したことで、今後も経済成長の見込める中国において、酒類・飲料・食品それぞれの事業領域でアサヒグループのプレゼンス拡大の基盤を確立しました。
 さらに、収益性改善の見通しの立たなかった韓国の「ヘテ飲料」を売却したほか、豪州においては「シュウェップス・オーストラリア」との統合を視野に入れて豪州飲料販売数量シェア第3位の「P&N」を買収するなどアジア・オセアニアを中心に収益性の向上と成長への基盤強化に取り組みました。

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