アサヒビール株式会社（本社 東京、社長 荻田 伍）は、47都道府県において、地域ごとの自然や環境、文化財などの保護・保全活動に対して、主力商品『アサヒスーパードライ』の売上の一部を寄付する“アサヒスーパードライ「うまい！を明日へ！」プロジェクトを本年から全国で一斉展開します。

　長崎県においては、島原半島ジオパーク推進連絡協議会のご協力を得て、日本ジオパーク国内第１号に認定された島原半島の、世界ジオパーク認定に向けた地質遺産の保全や活用にお役立ていただきます。

　ジオパークとは、科学的・学術的な見地から貴重とされる地質遺産を主な見所にしている自然の中の公園で、ユネスコの支援により２００４年に設立された世界ジオパークネットワークにより世界各国で推進されています。それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護するとともに、博物館・自然観察路・ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動が行われています。また、これらの場所において、ジオツーリズムなどを通じて地域の持続可能な社会・経済発展を育成する役割も担っています。
　島原半島は、日本ジオパーク国内第１号に認定されるとともに、世界ジオパークネットワークへ申請されることになりましたが、ここにいたるまでの過程として、島原市・雲仙市・南島原市の島原半島３市が協力して、島原半島ジオパーク推進連絡協議会を発足し、さまざまな活動を行ってこられました。　魅力ある地質遺産実態調査はもちろんのこと、地質遺産をわかりやすく解説した解説板やガイドブックの作成、島原半島の魅力を紹介するボランティアガイドを養成する講座の開講などに取り組んでこられました。生きている地球を実感できる島原半島の魅力や地質遺産の大切さを多くの皆様に知っていただくためのジオツアーの開催など、啓発活動にも力を入れられています。
　今後、世界ジオパークに認定されるには、地質遺産の重要性、自然公園としての整備状況、地図やガイドブックなどの整備状況、ガイド付きの観察ツアーや学校の野外教育の受け入れの実行状況などといった多くの基準を満たす必要があります。これらをクリアするためには、行政はもちろんのこと、県民や事業者がそれぞれの立場で行っていくことが重要となってきます。
　このような状況の中、「島原半島ジオパーク推進連絡協議会」は、県や国の組織ばかりではなく、島原半島の３つの市（島原市、雲仙市、南島原市）にある観光団体、ボランティア団体を始めとする普段から地元で活躍されている団体や方々がメンバーとなって、多様で包括的な取り組みを継続され、この貴重な財産を未来へ継承しようとされています。
　アサヒビールは、本プロジェクトを長崎県で展開していくにあたり、この県民共通の財産を保全し、　貴重な財産を大切にし次世代へ引き継ぐ活動に活用していくことが、地域貢献、地域活性といったプロジェクトの主旨にふさわしいと判断しました。
　本プロジェクトは、中長期的なテーマとして来年以降も継続して実施していく予定です。

　本プロジェクトの対象となる商品は『スーパードライ』の缶350ml、缶500mlの2品目で、それらの売上本数1本につき1円を寄付金とします。本年は春と秋の2回の実施とし、初回となる今春は、2009年3月下旬から4月下旬の製造分が対象となります。

　アサヒビール株式会社は、本プロジェクトによる寄付金を「島原半島ジオパーク推進連絡協議会」へ寄付し、地質遺産の保護や活用にお役立て頂きます。
　期間中の対象商品は、缶体や6缶パック、外箱にプロジェクト対象であることを明記したデザインに切り替えて出荷します。
　長崎県内においては、テレビ広告をはじめとした各種メディア、県内オリジナルの店頭POPやリーフレット、当社ホームページなどを通じて、プロジェクトの主旨や、お客様のお買い上げ金額の一部が世界ジオパーク認定に向けて、地質遺産の保護や活用に役立てられることを明示していきます。

　今回、本プロジェクトを、長崎県との共同プロジェクトとして展開し、より多くのお客様に主旨を知っていただき賛同いただくことで、県民の皆様とともに長崎県の地質遺産の保全を進めていきたいと考えています。

『アサヒスーパードライ「うまい！を明日へ！」プロジェクト　長崎県』スペシャルサイトはこちら ⇒ http://www.asahibeer.co.jp/superdry/umaasu/umaasu01/42nagasaki/