【ご参考資料】

社有林『アサヒの森』について
  所在地:広島県庄原市および三次市
  総面積:2,165ha(東京ドームの460倍強)
  起源:1941年
 
概要: 『アサヒの森』の起源は、1941年にアサヒビール(株)の前身である大日本麦酒が、当時ビール瓶の王冠の裏地に使用されていたコルクの代用品としてアベマキの樹皮を確保するために広島県の山林を購入したことに始まります。
当社の事業は、自然の恵みである麦芽やホップ、そしてなにより水によって支えられており、貴重な水を蓄える機能をもつ森林を守ることは、事業を守ることにつながると考えています。
2001年には、国際的な森林認証であるFSC(※)森林認証を日本で3番目に取得し、持続的でよりよい森林経営の実現に向けた取り組みを強化しました。
2006年からは、未来を担う地元の子供たちを対象に、森林の役割や環境問題を『アサヒの森』での体験から学んでもらう機会を提供する環境イベント「アサヒ森の子塾」を開催しています。
また、林野庁の支援している「フォレスト・サポーターズ」にも登録し、森林の健全な成長を促す間伐等を行い、経済的な森林経営持続のために間伐材を主に建築材として使用しているほか、アサヒビールグループの経営する外食店舗向けの割り箸や、看板や絵馬といった飲食店向けの販促物の材料として活用するなど間伐材の需要創出に取り組んでいます。
2008年、国内で初めて第三者機関によるCO2の年間吸収量の証明を取得。一般家庭で年間に排出するCO2の約3,000世帯分に相当する12,200tのCO2を毎年吸収しています。また、『アサヒの森』の一部と隣接する国有林との森林保全活動や環境教育等を官民共同で実施する覚書を国内で初めて締結しました。
 
   
(※) FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、木材を生産する森林、そしてその森林から切り出された木材を使って生産・加工を行っているかどうかを認証する国際機関のひとつ。FSCは、森林環境保全に配慮し、地域社会の利益にもかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材を認証するだけでなく、このFSCのマークが入った製品を購入することで、消費者も世界の森林保全に間接的に関与できる仕組み。