アサヒビール株式会社
中国で和光堂(株)の育児用粉乳を初出荷
〜アサヒビール(株)に和光堂(株)の中国食品事業準備室を新設〜
〜2009年よりテストマーケティングを展開し、2009年(2007年比)に14倍の売上を目指す〜
〜中国国内で関心が高まる食の安全・安心に貢献〜
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 荻田伍)のグループ会社で、ベビーフードや育児用粉乳で高い国内シェアをもつ「育児・ファミリー向け事業」と、育児用粉乳で培った技術を用いた「事業者向け食品事業」を展開する和光堂株式会社(本社 東京、社長 富永寿郎)は、育児用調製粉乳の「はいはい」とフォローアップミルクの「ぐんぐん」を中国全土に、本年11月18日より初出荷します。
今回初出荷する育児用粉乳は、中国主要都市における百貨店や日系高級スーパーマーケットなどでテスト販売を展開するとともに大規模な市場調査を行い、2009年1月より本格的なテストマーケティングを展開します。
アサヒビール(株)は、本年10月に中国食品事業準備室を新設し、特に残留農薬や有害物質などが食品に混入する問題を機に、食の安全・安心に関心が深まる中国国内で、日本国内の品質基準を満たした育児用粉乳とベビーフードの販売を積極化します。
和光堂(株)の中国事業の売上規模を、既存のベビーフードなどで構成される2007年実績の5000万円程度から、育児用粉乳を加えた2009年には2007年比14倍の7億円に拡大することを目指します。また、両ブランド合計の販売目標は、2008年は4000箱(1箱=850g×8缶)、2009年には初年度の12倍となる48000箱を目指します。
アサヒビール(株)は、2006年5月に和光堂(株)をグループ会社とした以降、研究開発シーズ
を活用した新商品開発や、国内における販売網を相互に補完するなど、相乗効果を発揮し、新たな価値をお客様に提供することを目指した取り組みを強化しています。今回の新たな中国食品事業は、アサヒビールグループの新たな成長軌道確立を目指すなか、新たな事業基盤とシナジーを追求する一環として展開するものです。
新設した中国食品事業準備室では、現在、上海など経済発展が著しく所得水準が高いエリアを対象に、新たな販路の開拓や販売拠点の拡大を目指すとともに、販売員による商品説明や栄養士による栄養相談を通じたベビーフードと粉ミルクに関する啓蒙活動の展開や広告展開などのマーケティング計画を策定しています。
中国における育児用粉乳の市場規模は、ライフスタイルの変化に伴う普及が進むとともに、経済発展が著しい沿岸部の所得水準向上による高価格帯ミルクの販売比率が向上し、拡大を続けています。
中国国内のベビーフードと育児用粉乳を合計した市場規模は、2007年が3500億円規模で、2002年比で144%増と拡大を続けており、2013年には1兆円を超える規模に伸張すると予想されています。このうち、90%を占める育児用粉乳市場は、2007年の約3000億円規模から2013年には3倍の9000億円規模に拡大すると予想されます。
今回、中国に初めて出荷する育児用粉乳の「はいはい」と「ぐんぐん」は、本年10月に日本国内でクオリティアップしたもので販売実績が前年比42%増と好調に推移しており、お客様から支持されています。両ブランドとも、発育に必要なビタミン、ミネラルのバランスが調整されたもので、製法・処方の一部改良により、調乳時の溶けやすさが特長である国内の品質基準をみたした安全・安心の育児用粉乳です
アサヒビール(株)は、和光堂(株)がこれまで乳幼児向け食品事業で培った知見やノウハウの強みを活かした栄養相談会などの開催を強化するなど、新たな離乳食文化を中国国内に広めるとともに、山東省で展開する循環型農業における野菜・果物・牛乳などの高付加価値農産物の生産・加工・販売を通じて、中国国内の食の安全・安心に貢献していくことを目指します。