アサヒビール株式会社
社有林「アサヒの森」CO2吸収量 国内初の第三者機関の証明を取得
〜 年間のCO2吸収量は12,200トン 〜
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 荻田 伍)は、広島県庄原市・三次市に広がる社有林「アサヒの森」が吸収するCO2量につき、国内で初めて第三者機関の証明を取得しました。
2005年に発効した「京都議定書」では、日本は1990年を基準年として2012年までにCO2などの温室効果ガスを6%削減することが義務付けられています。この6%のうち3.8%は森林のCO2吸収でまかなうとされており、今後、森林のCO2吸収量についても大きな関心を集めるものと予想されています。
これまで当社は「アサヒの森」のCO2吸収量を自社で独自に算定してきましたが、こうした流れの中、第三者機関による調査・検証を行うべきとの考えから、今回森林に関する幅広い事業の実績を持つアミタ株式会社(本社 東京、社長 熊野 英介)に調査を委託しました。その結果、「アサヒの森」のCO2吸収量は年間12,200トンとなり、これまで当社が独自に算定した12,000トンの調査結果が正しいことを証明する結果となりました。アミタが採用しているCO2吸収量の算定方法は、気候変動を研究する国際機関「IPCC(気候変動に関する政府間パネル Intergovernmental Panel on Climate Change)」が定める国際指針に基づいたもので、京都議定書でもこの算定方法が採用されています。
当社が昭和16年から保有している社有林「アサヒの森」の総面積は2,165ヘクタールにおよび、東京ドーム463個分、東京都千代田区・中央区を合わせた面積に匹敵する広さを持っています。この「アサヒの森」は、環境保全を重視した森林経営を続けてきたことで、水源涵養保安林(※)や県立自然公園、ブナ林自然環境地域としての指定を受けるなど、保護すべき貴重な森林資源とされてきました。さらに2001年には、国際的な森林認証機関「FSC(森林管理協議会 Forest Stewardship Council)」から、適正な森林管理を行っている森林に与えられる「FSC認証」を国内で3番目に取得しています。
アサヒビールは今後も事業活動における環境負荷低減に先進的な取り組みを行う一方、「アサヒの森」の適正な管理などを環境経営の一環として取り組み、地域との共生を視野に入れた持続的な取り組みを積極的に展開していきます。
※水源涵養保安林・・・水源の確保、洪水の防止、河川の保護などのための保安林
■アミタについて
環境ソリューションを提供しているアミタは、ソリューション事業の一つとしてFSC森林認証事業を手がけており、アメリカの認証機関であるSCS(Scientific Certification Systems)社の提携先として「アサヒの森」のFSC森林認証審査も行いました。森林認証事業以外でも、価値の低下が懸念されている森林の再資産化を目指し、乳牛を森林に自然放牧させて木材以外のビジネスを生みだす「森林酪農」などを行っています。
『アサヒの森』スペシャルサイトはこちら
⇒ http://www.asahibeer.co.jp/quality/