財団法人アサヒビール芸術文化財団
美術展シリーズ “アサヒ・アート・コラボレーション” 第9回
「森を遊ぶ――木村崇人展」を開催
〜ギャラリーが森への入口。森に触れ、森を知り、森を食す展覧会〜
アサヒビール芸術文化財団(所在地 東京、理事長 池田弘一)は、墨田区、並びにアサヒ・アート・フェスティバル実行委員会との共催で、6月14日(土)より7月15日(火)まで、墨田区役所内のすみだリバーサイドホール・ギャラリーにおいて「森を遊ぶ――木村崇人展」を開催します。
本展覧会は、6月14日(土)より9月7日(日)まで、東京および全国各地で開催される『アサヒ・アート・フェスティバル2008』の参加プログラムでもあり、「社会とアートの新たな出会い」をテーマに毎年行なわれている美術展シリーズ“アサヒ・アート・コラボレーション”の第9回となります。なお、アサヒビール本部ビル1階ロビー(東京都墨田区)も第二会場として作品展示を行います。
“アサヒ・アート・コラボレーション”は、気鋭の若手美術家が社会のさまざまな事柄と出会い、地域の資源を活かし、一般の人々に参加していただきながらつくりあげていく展覧会です。今回は、現代美術家の木村崇人が‘森を遊ぶ’とのテーマのもと、アサヒビール(株)が広島に所有する「アサヒの森」はじめ、いくつかの森に取材をして、そこでの発見や体験に基づいた作品を発表します。
森が育む清涼な水、樹木、糧となる動植物…昔から人は、森が与える恵みに浴して生きるとともに、自然界の法則に満ちた存在として畏敬の念を抱いてきました。山菜を採ったり魚を釣ったり、鳥の鳴声にやすらぎながら、どこかで目に見えない大きな力を感じている。古今東西の物語に森が魔法の世界として描かれるのも、そんな観念があるからでしょう。森は実に、多彩な表情をもっているのです。
木村は、そんな森の姿をギャラリーに出現させます。アサヒの森から間伐材や落葉などを運び込み、擬似的な森の空間をつくり出します。例えば、森の中で時間が早く過ぎていくような感覚を光で演出したり、スギの木を並べ、落ち葉を敷いたところを歩いてもらったり、さらには森で採集したものを食べてもらうパフォーマンスなど、五感を使って森を感じてもらおうとする展覧会です。
木村はこれまで「地球と遊ぶ」とのコンセプトで、私たちが日頃はあまり気にとめない自然の現象や力を知覚させる作品を制作してきました。木もれ陽を星型に変えるプロジェクトや、100Vの電気を直接食材に流して調理するパフォーマンスなど、観るだけでなく体感することで自然の原理に気づかせようとするものです。本展でも、森で発見したさまざまな自然の力をかたちにして皆さんにご覧いただきます。どうぞご期待ください。
アサヒビール芸術文化財団は“アサヒ・アート・コラボレーション”をはじめとして、これからも斬新なアートの催しを行い、新しい文化の創造活動を積極的に支援していくとともに、一人でも多くの方々がアートに触れる機会が増えていくことを期待しています。
【関連の催しの案内】
◎「森を遊ぶ――木村崇人展」プレス内覧会
日時:6月13日(金)16:30〜
会場:すみだリバーサイドホール・ギャラリー
*一般公開に先駆けての内覧会で、作品について詳しくご説明します
◎オープニング記念レセプション
日時:6月13日(金)17:00〜、会場:すみだリバーサイドホール・ギャラリー
◎ギャラリートーク
日時:6月15日(日)14:00〜、6月29日(日)14:00〜
◎パフォーマンス a-cita cafe special program 「森を食す、森を話す」
日時:7月6日(日)15:00〜17:00
会場:アサヒ・アートスクエア(墨田区吾妻橋1−23−1 スーパードライホール4階)
*木村崇人が森で採集したものを食すビュッフェを提供
【美術展概要】
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【美術展に関するお客様からのお問い合わせ先】
財団法人アサヒビール芸術文化財団 Tel.03-5608-5202