アサヒビール(株)広報部
伊藤忠商事(株)広報部
新会社『山東朝日緑源乳業有限公司』の設立について
<取組み内容>
・アサヒビール、伊藤忠商事の2社は共同で、2008年4月に新会社『山東朝日緑源乳業有限公司』を設立しました。そして新たに建設する工場にてアサヒ(朝日緑源)ブランドの牛乳を製造し、上海・北京・青島の市場にむけて販売を開始します。
・新工場では、貯蔵期間の長期化が可能となる日本の品質管理技術(ESL)を導入し、日本の酪農技術で管理した単一農場の原料牛乳を使用することで製造可能となる成分無調整の牛乳を、250ml・500ml・1Lの3種類の紙パック(産地パック)に詰めたチルド牛乳として製造します。
・『山東朝日緑源農業高新技術有限公司』にて産出した高品質の原料牛乳から、1日1〜3tを新たに建設する牛乳製造工場にて日本の最新技術で加工し、伊藤忠商事のチルド物流機能を活用して販売します。北京・青島・上海の富裕層に向けて販売を実施する予定で、初年度は1日1tの販売量を目標とし、その後順次販路の拡大を目指していきます。
<目的>
・アサヒビールは『山東朝日緑源農業高新技術有限公司』を通じた野菜・果物の生産・販売に続き、今回アサヒ(朝日緑源)ブランドで高品質の牛乳を製造・販売することで、中国におけるアサヒビールグループのプレゼンスの向上を図ります。また、共同出資者となる伊藤忠商事は、今回の『山東朝日緑源乳業有限公司』を通じて資材の供給の他、中国における既存の販売チャネルに加えた新たな販路を開拓し、戦略の拡充、加速を進めていきます。
<背景ご説明>
・中国国内では都市部を中心に食の安全・安心に対する関心が高まっており、有機栽培の野菜など高品質の食品に対する需要が増加しています。本年開催の北京オリンピックや、2010年開催の上海万博に向けて、こうした需要はさらに高まることが予想されます。
・そこでアサヒビールは伊藤忠商事などと共同で、2006年5月に日本独資による農業法人『山東朝日緑源農業高新技術有限公司』を山東省莱陽市に設立し、トレーサビリティの確保や循環型農法などの先進技術による徹底した品質管理のもとで、安全・安心で美味しいというニーズに応えた農作物を生産・販売しています。約100ヘクタールの農地では、スイートコーンなどの露地栽培、ミニトマトやイチゴなどの温室栽培に加えて、2007年7月からは酪農により山東省の乳業会社へ原料牛乳の出荷を開始しています。
・また、近年の中国国内ではとりわけ牛乳に対するニーズも高まっており、特に今回製造に取り組むプレミアム牛乳は、普及価格帯の1.5倍から2倍前後の高価格であるにもかかわらず、月ごとの前月に対する販売増加率は15%前後と大きく伸長しています。
<新会社の概要>
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