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平成18年12月15日
アサヒビール株式会社

アサヒビールお客様生活文化研究所・カフェグローブ生活研究所にて
「高感度消費者」の研究書籍 『ラウンドエッジRound-Edge』を発刊
〜 現代の高感度消費者=バランスのいいオタクってどんな人? 〜


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 アサヒビール株式会社の「アサヒビールお客様生活文化研究所」(東京都港区・所長 円城寺誠)と、ネットメディアである株式会社カフェグローブ・ドット・コム(東京都千代田区・代表取締役 矢野貴久子)の 「カフェグローブ生活研究所」は、「ラウンドエッジRound-Edge」研究会を設立し、このたびその研究成果を書籍『ラウンドエッジRound-Edge〜71の高感度指標で見える、バランスのいいエッジィな人々』(宣伝会議)にて発刊しました。

<本書のポイント>
 同書は、01年から「アサヒビールお客様生活文化研究所」が蓄積してきた「高感度消費者研究」の成果に加え、05年〜06年にかけ、のべ7500人の男女への詳細なアンケートやインタビューからなる「高感度消費者」調査の結果をまとめたものです。新時代の消費者を7つのタイプに分類、今らしい「感度がいい人」を分析した「読み物編」と、71の高感度指標を解説する「研究データ編」から構成されています。
 現代消費を牽引しているのは、従来とは異なる新しい自分のものさしをもつ人々ではないかという発想のもと、本書では、新時代の消費者を顕在化し、バランス感覚とオタク感覚を併せ持つ、現代の高感度を「ラウンドエッジRound-Edge」と名付け、7つのタイプに分類しました。次なる市場価値の創造につながる「時代の気分」、そして高感度消費者たちの特徴を読み取ることができる1冊です。

■「ラウンドエッジRound-Edge」とは
 重要な先行指標となる高感度消費者を見てみると、2006年には、好きな分野でオタク的な志向を抱きつつもバランス感覚を併せ持ち、複数分野にわたってこだわりのある消費行動を行なう新時代の高感度消費者が台頭していました。「ラウンドエッジRound-Edge」とは、「Edge」=自分の得意分野や関心が高いジャンル・テーマに関しては、オタクなみにエッジがたっている(こだわりがある、個性がある)の意味と、「Round」=バランス感覚に長けている、あるいは複数分野にまたがってエッジがたっている(オールラウンド)の意味、からなる造語です。両面を併せ持つ、いい意味でバランスのいいオタクな人たち、こだわり人を高感度消費者の“最新像”をさす総称として名づけています。

■06〜07年に向けてのトピックス
 本書では、団塊ジュニアを中心とした25〜44歳の高感度消費者を「ファッション」「アート・カルチャー」「情報デジタル」「健康」「食」「消費生活」の6つの分野を切り口にして7タイプに分類し、こだわり領域や深さ、バランスのとりかたや消費行動について、生の声・姿を紹介しています。特に06年〜07年に向けたトピックスと注目すべき主なタイプを以下に紹介します。(詳細は「参考資料」を参照)
トピックス1: 相反する“電脳”と“健康”のバランス  2006年らしい高感度を象徴するタイプとして「情報・デジタル」と「健康」、いわば相反する分野にバランスよく高感度な「電脳健やか」タイプが顕在化してきました。
トピックス2: ロハス層の分化  一口に健康、ロハスといっても、分化が起こり始めていることがわかりました。上記「電脳健やか」タイプとは異なる消費性向を持ち、リサイクルやリユース、手作りが得意で、ファッションや持ち物も自分の肌感覚で“心地いい”ものを選ぶ真性ロハス=「健康優人」タイプが顕在化してきました。
トピックス3: 新しい男性像の出現  次世代の高感度消費者として注目すべき「お外探求」タイプも顕在化しています。このタイプは5分野において高感度を示し、かつ「食」へのこだわりが強く、従来は女性を中心としたタイプでしたが、今回調査では「食」において高感度な男性にこそ注目してみました。「食」スタイルを筆頭に、「おしゃれ」や「美容・健康」に興味を持ち、料理、おうちスタイルづくり?など、男女の区別無くこなしていく自然体な姿は、団塊ジュニア世代的な特長を反映しているのかもしれません。



【書籍概要】
タイトル 『ラウンドエッジRound-Edge』
〜71の高感度指標で見える、バランスのいいエッジィな人々〜
編者 「ラウンドエッジ」研究会
(アサヒビールお客様生活文化研究所・カフェグローブ生活研究所)
発行 株式会社宣伝会議
発売日 2006年12月中旬
仕様 A5判変形、176ページ
価格 1500円(税抜)


【本リリースに関するお問い合わせ先】

・「ラウンドエッジRound-Edge」を紹介するサイト
http://www.asahibeer.co.jp/aboutus/research/culture/round-edge
・アサヒビール株式会社 お客様生活文化研究所
生活者のライフスタイルや嗜好の変化を調査・分析することを目的に、2000年10月アサヒビール内に設立。「高感度消費者研究」「しあわせ研究」「食と健康のセンサス」など幅広い生活者研究を実施。
TEL:03-3498-1810 担当:火置(ひおき) http://www.asahibeer.co.jp/aboutus/research/culture/
・(株)カフェグローブ・ドット・コム カフェグローブ生活研究所
高感度女性ユーザー35万人を擁するネットメディア「カフェグローブ・ドット・コム」。可処分所得が高く情報発信力があるF1女性が集まるサイトという特性を活かし、リサーチ・マーケティング活動を実施。TEL:03-3556-2851 担当:和田(わだ) http://www.cafeglobe.com/




<ご参考資料>

【基礎調査概要】
■調査方法:インターネット調査  ■実施時期:2005年5月 
■対象サンプル数:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の15歳〜69歳男女(「高感度消費者モニターHi-Voice」のモニターより抽出)。男性550名、女性550名
【補足調査概要】
■調査方法:インターネット調査、インタビュー調査 ■実施時期:2005年11月〜2006年2月
■対象サンプル数:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の20代〜40代男女
1.「高感度消費者モニターHi-Voice」のモニター 男性150名
2.カフェグローブ・ドット・コムの高感度ユーザー 女性300名
*高感度層の抽出については、時代を反映した生活局面(男女ファッション、アート・カルチャー、情報・デジタル、健康、食、消費生活)7分野71項目からなる高感度指標項目中、各分野5または6項目以上に該当する人を、その分野における「高感度層」と規定した。

【7タイプのラウンドエッジスト】

※以下、下線の用語は最後に注釈を付けています。
<オールラウンドedgyist> 6ジャンル全てに高感度。オンもオフもくまなく“デキる”、スーパーバランス人。可処分所得が高く、自分のプレゼンテーションにもお金をかける元祖メトロセクシャル
<お外探求edgyist> 5ジャンルに高感度。興味の範囲はオールラウンドながら、何より「食」をサーチし、おしゃれや食体験を伝播させる、ウーバセクシャル予備軍。一般的には女性に比較的多く見られるタイプであるが、高感度男性では女性とともに衣・美・遊にお金をかける行動が見られ、注目される層。
<電脳健やかedgyist> 「情報・デジタル」「健康」に高感度。デジタル・アーバン&健康・ルーラル(農村的スローライフ)両面を持ち合わせるバランスロハス。世帯年収が高くエコ・ラグジュアリー消費も高い成熟層。
<五感美感edgyist> 「ファッション」「アート・カルチャー」「消費生活」などに高感度。カルチャー体験を大切にし、インテリアや家電など住消費が高い。視覚聴覚、美的感覚に優れたさわやかマニアックなこだわり人。  
<おうち・お仲間edgyist> 「食」「健康」「消費生活」などに高感度。食を媒介に「友達や仲間と楽しい時間を共有することが、豊かな生活の象徴」と言い切る層。週末ラグジュアリーなネオ・サバービアン
<濃縮電脳edgyist> 「情報・デジタル」に高感度。カルチャーや消費生活分野に注力しつつも、自分のアイデンティティはデジタル。ボーダレスな感覚を持つ人が多い他、情報のハブになっているITセレブな人たち。
<健康優人edgyist> 「健康」に高感度。肉体はもとより精神面での健康を重視。「自分にも他人にも、地球にも優しい」という新しい消費スタイルを実践する真性ロハス。サスティナブル(持続可能)な優しい消費スタイルをもつ。


※注釈
メトロセクシャル(Metro- Sexual):メトロ(都会)+ヘテロセクシャル(ゲイではないストレートな男性)からの造語。ファッション・小物・コスメ・アンチエイジング関連の消費意欲が高く、仕事もプライベートもスマートにこなすスタイリッシュな男性たちをさす。『メトロセクシャル』(マイケル・フロッカー著)の中で定義。
ウーバセクシャル(Uber-Sexual):米『フューチャー・オブ・メン(Future of Men)』の中で、極上オトコとして定義(Uber=独語で極上の意)。メトロセクシャル同様、ファッション・小物、コスメ・アンチエイジング関連の消費意欲が高い。加えて「スタイリッシュさと男らしい大胆さを両方併せ持つ」といわれる。男性誌『マンスリー・エム』(2006年8月号)でも、「マナ−にも長け、仲間や女性とのコミュニケーションに積極的で、彼らを楽しませる術を心得ている」と紹介。
ロハス(LOHAS):Lifestyles Of Health And Sustainability (健康と地球環境を継続的に守るライフスタイル)の略。米・社会学者ポール・レイと心理学者シェリー・アンダーソンが健康や環境への意識が高い人を「カルチュアル・クリエイティブズ」と定義。彼らのライフスタイルをさすマーケティング用語として広まった。
エコ・ラグジュアリー:リサイクル物を使用し、エコでかつエレガントな雰囲気を持った洋服・小物のこと。米NYのデザイナーなどの間で流行。
サバービアン:郊外生活者。Suburbia(郊外住宅地)から派生。社会学的に、あるいはポップカルチャー(映画、ドラマ、写真など)的に、郊外住宅の均一的な風景や画一的な核家族像・生活スタイル(バーベキューパーティなど)が題材となることが多く、これまでもベランダバーベキューやクリスマスのハウスイルミネーションなど日本ならではの現象も。

以上


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